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「スーパー中学生対決」明石ボーイズ福田拓翔が関メディ金本貫汰にリベンジ!

明石ボーイズの福田拓翔と関メディベースボール学院の金本貫汰,ⒸSPAIA
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関メディベースボール学院の引退試合で対戦

兵庫県西宮市の野球専門校「関メディベースボール学院」中等部3年生の引退試合が3月4日、大阪・舞洲の大阪シティ信用金庫スタジアムで行われた。

1月16日のエキシビションマッチでも対戦した明石ボーイズを迎えての一戦。スタンドには選手の父兄らが多数詰めかけ、試合前には箕面自由学園中のチアリーダー部「ジュニアベアーズ」がパフォーマンスを披露する豪華セレモニーが行われた。

箕面自由学園中のチアリーダー

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同部は2022年の日本選手権で優勝するなど3冠を達成した全国有数の強豪。關川愛コーチは「3年生にとっては中学最後のイベントでした。コロナ後では初めての競技場でしたが、今日は満点の出来です」と引退試合の盛り上げに一役買った部員たちを称えた。

箕面自由学園中のチアリーダー

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さらに選手一人一人が両親への感謝のメッセージをしたため、試合前や試合中、打席に立つ際などに場内アナウンスで読み上げられる粋な演出も実施。開始前には金本貫汰主将がマイクの前に立ち、「今日のテーマは“ありがとう”を伝えることです。応援よろしくお願いします」とスタンドに向けて挨拶した。

力強いストレートで空振り三振

1月16日のエキシビションマッチは11-7で関メディが勝利する荒れ気味の試合だったが、この日は一転してロースコアの接戦。3回と5回に明石が1点ずつ奪い、5回裏に関メディが1点を返して1点を追う展開となった。

ともに東海大相模高に進学する関メディのスラッガー・金本と明石のエース・福田拓翔が出場したのは6回から。タイガースカップで甲子園球場のスタンドに放り込んだこともある金本が1死無走者で打席に立つと、最速142キロを誇る福田が力いっぱい右腕を振り、キレ味抜群のストレートで空振り三振に斬って取った。

明石ボーイズの福田拓翔

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身長183センチの福田は、その後もストレート主体の投球で関メディ打線を寄せつけない。1点リードのまま迎えた9回、先頭打者として打席に立った金本との2度目の対決では、6球目を金本がやや差し込まれながらレフト前に打ち上げたが、フラフラと上がった打球を左翼手が捕球できずファンブルする間に俊足を飛ばして二塁を陥れた(記録は二塁打)。

関メディはその後、9回2死一、二塁とチャンスメイク。一塁走者が生還すればサヨナラという場面を作って盛り上げたものの、最後は二塁走者が福田の牽制球にタッチアウト。最後はあっけない幕切れで、明石が2-1でエキシビションマッチの雪辱を果たした。

今春から東海大相模でチームメイトに

中学生活のラストを締めくくるにふさわしい大熱戦。最後は両チームで記念撮影し、コーチらを胴上げして、スタンドの両親や関係者らと感動を分かち合った。

注目の金本vs福田は2打数1安打。二塁打も福田が打ち取っていた打球で、2打数2安打だったエキシビションマッチのリベンジに成功したと言ってもいいだろう。

福田は「前回も三振を取りたかったけど取れなかったんで、今回は本気で取りにいこうと思ってました。結果、取れたので嬉しかったです。この試合に合わせて準備してきました」とニッコリ。金本は「前は2打席ヒットを打てたけど、今回は三振で悔しい」と唇をかんだ。

今春からは東海大相模のチームメイトとして甲子園を目指すことになる。金本が「いろんな投手を見てきたけど、間違いなくナンバーワン。めちゃくちゃ頼もしいです」と目尻を下げれば、福田も「心強いです」とライバルとして、友人として気心知れた仲間との高校生活に思いを馳せた。

甲子園にとどまらず、将来はプロを夢見る2人。いずれは侍ジャパンで同じユニフォームを着る日が来るかも知れない。無限の可能性を秘めたライバルの物語はまだ序章だ。

明石ボーイズの福田拓翔と関メディベースボール学院の金本貫汰

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【東海大相模進学のスーパー中学生】引退試合で直撃!関メディベースボール学院 金本貫汰、明石ボーイズ 福田拓翔


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