トップは野村克也、2位は門田博光
2022年はマジック1としながら最終戦で優勝を逃したソフトバンク。主砲の柳田悠岐は打率.275、24本塁打、79打点と気を吐いたが、悔しいシーズンとなった。17年間にわたって活躍してきた松田宣浩が退団し、2023年は文字通りチームの大黒柱として優勝へ導く活躍が期待される。
ホークスは前身の南海、ダイエー時代も含めて、数々の強打者を輩出してきた。歴代の本塁打ランキングを紹介する。
歴代トップは645本塁打の野村克也。テスト生として南海に入団し、三冠王にまでなった球史に残る大打者だ。現役晩年はロッテ、西武でもプレーし、通算では657本塁打まで伸ばした。
2位は503本塁打の門田博光。南海時代に本塁打王を3度獲得した左の長距離砲で、1988年には40歳でMVPに輝き、「不惑の大砲」と呼ばれた。現役晩年はオリックス、ダイエーとわたり歩き、通算567本塁打をマークした。
福岡移転後最多は352本塁打の松中信彦
1989年にダイエーとして福岡に移転してから最多本塁打記録を持っているのは松中信彦。アトランタ五輪銀メダルを引っ提げてプロ入りし、2004年に平成唯一の三冠王に輝くなど通算352本塁打を放った。
4位は319本塁打の小久保裕紀。青山学院大時代にバルセロナ五輪銅メダル獲得に貢献し、ダイエーでは1995年に本塁打王、1997年に打点王に輝いた。2004年から巨人で3年間プレーし、ソフトバンクに復帰。巨人で94本塁打を放ち、通算では413本塁打となっている。
退団した松田宣浩は301本塁打を放っている。ただ、2020年は13本塁打、2021年は14本塁打、2022年は本塁打なしと成績は下降線を辿っている。現役生活を完全燃焼できるか、今後の動向が注目される。
柳田悠岐は6位の238本塁打。2015年にトリプルスリーを達成するなどリーグを代表する強打者だ。松田宣浩とは63本差、小久保裕紀とは81本差に迫っており、追い抜く可能性も十分にある。
城島健司は7位、井口資仁は10位
7位は211本塁打の城島健司。強打の捕手として別府大付高(現明豊高)からドラフト1位で入団し、「ダイハード打線」の中軸を担った。2006年からMLBマリナーズに移籍して48本塁打、2010年から加入した阪神では33本塁打を放ち、通算では292本塁打となっている。
8位は151本塁打の飯田徳治。通算390盗塁をマークしており、俊足のイメージの方が強いが、南海時代は本塁打も量産した。国鉄に移籍後は一度も2桁本塁打はなく、通算では183本塁打だった。
9位は150本塁打の吉永幸一郎。1987年ドラフト5位で南海に入団したが、一軍初出場はダイエー時代の1990年だった。1997年には自己最多の29本塁打をマークするなど左のスラッガーとして活躍。2001年に巨人移籍後に3本追加し、通算では153本塁打を放った。
10位は現ロッテ監督の井口資仁。青山学院大時代にアトランタ五輪に出場し、ダイエーでは149本塁打を放った。さらにメジャーで44本、ロッテでも102本塁打をマーク。通算295本塁打を放った。
近い将来、柳田によってランキングは塗り替えられるだろうか。歴史が変わる瞬間を楽しみに待ちたい。
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