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巨人の通算本塁打数ランキング、岡本和真はハイペースで歴代8位まで上昇

2023 10/13 06:00SPAIA編集部
巨人の岡本和真,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

6年連続30発で通算206本塁打の岡本

2023年は41本塁打で2年ぶりの本塁打王に輝いた巨人・岡本和真。自身初の40本超えで6年連続30発をクリアし、通算206本塁打まで伸ばした。多くのスラッガーを輩出してきた巨人の歴史上で、早くも歴代8位に浮上。2024年も30発なら松井秀喜の7年連続に並ぶことになる。

巨人の通算本塁打ランキングを見ると、そうそうたる面々が名を連ねている。歴代20傑は下表の通りだ。

巨人の歴代本塁打ランキング


王貞治の868本は塗り替えられることはないだろう。本塁打王に15回輝いた「世界の王」は、本塁打を1本打つまでにかかる打数を示すAB/HRも断トツの10.66。驚異的な本塁打ペースを長年キープしていたからこそ成し遂げられた不滅の金字塔だ。

岡本の通算200号は松井秀喜を上回るハイペース

2位以下は444本の長嶋茂雄、406本の阿部慎之助、382本の原辰徳、332本の松井秀喜、321本の高橋由伸と続き、現役では最多の坂本勇人が288本で7位につけている。

岡本も今の量産ペースは歴代の大打者と比べても遜色ないため、順調にいけばさらに浮上するだろう。

2023年9月17日のヤクルト戦で放った通算200本塁打は、史上6位の年少記録となる27歳2カ月での達成。837試合での到達は球団では原辰徳に次ぐ史上2位のスピード記録だった。岡本は入団3年目までは通算35試合しか出場していなかったため、年少記録では及ばなかった松井秀喜を試合数(841試合)では4試合上回った。

巨人の歴代本塁打数20傑を、1本塁打を打つまでにかかる打数を表す指標「AB/HR」で並び変えてみると、岡本は15.28で歴代5位。約15打数に1本のペースで、王、松井、清原和博、アレックス・ラミレスに次ぐ高い数値となっている。長嶋茂雄も阿部慎之助も高橋由伸も上回るペースだ。

2022年終了時点では歴代13位だったが、この1年で柴田勲(194本)、清原和博(185本)、川上哲治(181本)、中畑清(171本)、クロマティ(171本)を抜き去ったのもうなずける。

松井はプロ10年目で初の50発

高卒1年目から11本塁打を放った松井でさえ、初めて40本塁打をマークしたのは7年目(42本)、50本塁打は10年目だった。プロ9年目、レギュラーをつかんで6年目の岡本もまだまだ伸びしろはあるはずで、巨人にいる限り歴代のランキングを駆け上がっていくのは間違いない。

最短で2026年に海外FA権を取得する見込みだが、裏を返せば本人がメジャー挑戦を希望してもポスティングを認められない限り、少なくともあと3年は巨人でプレーする。順調なら歴代5位の松井秀喜や同6位の高橋由伸に並ぶ程度まで伸ばす可能性も十分だ。

ちなみに松井は日米通算では507本塁打、AB/HRは17.78だった。岡本はこれからどんな成績を残すのか。巨人軍不動の4番がかけるアーチはファンの夢も乗せている。

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