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巨人の通算本塁打数ランキング、岡本和真はハイペースで歴代13位まで上昇

2022 10/18 06:00SPAIA編集部
巨人の岡本和真,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

5年連続30発で通算165本塁打の岡本

2022年は30本塁打、82打点でタイトルこそ逃したものの5年連続30発をクリアした巨人・岡本和真。通算165本塁打とし、多くのスラッガーを輩出してきた巨人の歴史上で、早くも歴代13位に浮上した。順調なら2023年中に「打撃の神様」川上哲治や清原和博を超えてトップ10入りするだろう。

巨人の通算本塁打ランキングを見ると、そうそうたる面々が名を連ねている。歴代20傑は下表の通りだ。

巨人の歴代本塁打ランキング


王貞治の868本は塗り替えられることはないだろう。本塁打王に15回輝いた「世界の王」は、本塁打を1本打つまでにかかる打数を示すAB/HRも断トツの10.66。驚異的な本塁打ペースを長年キープしていたからこそ成し遂げられた不滅の金字塔だ。

岡本の通算150号は松井秀喜を上回るハイペース

2位以下は444本の長嶋茂雄、406本の阿部慎之助、382本の原辰徳(現監督)、332本の松井秀喜、321本の高橋由伸と続き、現役では坂本勇人が266本で7位につけている。

岡本も今後活躍を続ければ上位にくい込んでくる可能性は高い。量産ペースとしては歴代の大打者と比べても遜色ないからだ。

2022年5月29日の日本ハム戦で放った通算150号は634試合目での到達で、巨人では原辰徳の645試合を上回り、クロマティの612試合に次ぐ球団2位のスピード記録だった。岡本は入団3年目までは通算35試合しか出場していなかったため、年少記録では及ばなかった松井秀喜を試合数(666試合)では32試合も上回った。150号までは、ゴジラを超えるスピードでアーチを量産しているのだ。

巨人の歴代本塁打数20傑をAB/HRで並び変えてみると、岡本は16.03で歴代6位。約16打数に1本のペースで、王、松井、清原和博、アレックス・ラミレス、原に次ぐ高い数値となっている。長嶋茂雄も阿部慎之助も高橋由伸も上回るペースだ。

松井も初の40発は7年目

高卒1年目から11本塁打を放った松井でさえ、初めて40本塁打をマークしたのは7年目(42本)、50本塁打は10年目だった。プロ7年目、レギュラーをつかんで4年目の2021年に39本塁打を放った岡本は、40発も手の届くところにある。将来的にメジャー移籍するかどうかは分からないが、巨人にいる限り、歴代のランキングを駆け上がっていくのは間違いない。

ちなみに松井は日米通算では507本塁打、AB/HRは17.78だった。岡本はこれからどんな成績を残すのか。巨人軍不動の4番がかけるアーチはファンの夢も乗せている。

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