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ドラフト1位くじ運ランキング、オリックスは近大・佐藤公表も大丈夫?

2020 10/24 06:00SPAIA編集部
オリックスの田嶋大樹ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

最近12年でドラフト1位の抽選1勝9敗の最下位

2020年のプロ野球ドラフト会議は10月26日(月)に開催される。ドラフト会議の見どころのひとつが指名が重複した場合の抽選。当たりくじを引き当てて喜ぶ監督、外して落ち込むフロント陣、安堵する選手たちのコントラストは毎年繰り広げられる光景だ。

では、くじ運最強の球団はどこだろうか。高校生と大学生・社会人の分離開催から一括開催に変更された2008年以降の抽選結果をランキングにしてみた。

ドラフト1位抽選結果ランキング


競合した球団数に関係なく、引き当てたかどうかだけを単純にカウントすると、ロッテ、中日、西武、楽天、日本ハム、広島、DeNA、ヤクルト、阪神、ソフトバンク、巨人の順で、オリックスは勝率1割で最下位。12年間で1勝9敗と苦戦している。

史上初の「外れ外れ外れ1位」で後藤駿太指名

では、オリックスのドラフトを年度ごとに見ていこう。

オリックスのドラフト1位抽選結果


10月4日の楽天戦でプロ初登板し、5回2失点と上々のデビューを飾った高卒ルーキー・宮城大弥も2019年の外れ外れ1位だった。東邦高のスラッガー・石川昂弥、JFE西日本の左腕・河野竜生を連続で外し、興南高の宮城を指名した。

2018年も小園海斗(報徳学園高)を外して太田椋(天理高)を獲得。2012年は大阪桐蔭で春夏連覇した藤浪晋太郎、大阪ガスの左腕・松永昂大を連続で外して松葉貴大(大体大)、2011年も3球団競合の高橋周平(東海大甲府高)を外して安達了一(東芝)を獲得した。

オリックスのくじ運の悪さを象徴するのは2010年だ。6球団競合した大石達也(早稲田大)を外すと、ロッテと競合した伊志嶺翔大(東海大)、ヤクルトと競合した山田哲人(履正社高)を3連続で外し、外れ外れ外れ1位で後藤駿太(前橋商)を指名した。岡田彰布監督が3回も抽選で敗れ、当時は史上初と話題になった(2013年に日本ハム、2017年にソフトバンクも記録)。

唯一の当たりくじは田嶋大樹

オリックスがこの12年で唯一当たりくじを引いたのが2017年だった。目玉の清宮幸太郎(早稲田実)を回避して、JR東日本の左腕・田嶋大樹を指名すると西武と競合。福良淳一監督が2分の1を見事に引き当てた。

2008年の甲斐拓哉(東海大三高)、2009年の古川秀一(日本文理大)、2013年の吉田一将(JR東日本)、2014年の山崎福也(明治大)、2015年の吉田正尚(青山学院大)、2016年の山岡泰輔(東京ガス)は単独指名。2013年以降の4人は現在も一軍戦力として活躍している。

くじ運の悪さを考えると、競合を避けて一本釣りを狙う方が得策かと思われるが、2020年はいの一番に近畿大のスラッガー・佐藤輝明の指名を公表。佐藤は競合必至の目玉だけに不安が募る…。

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