ダルビッシュ有が野茂英雄を抜いて歴代トップ
メジャーリーグの2023年レギュラーシーズンが終了した。エンゼルスの大谷翔平は44本塁打でホームランキングに輝き、投げては10勝を挙げ、史上初の2年連続2桁勝利&2桁本塁打を達成。「二刀流」として文句のない成績を収めた。
大谷の大活躍にかすみがちだが、パドレスのダルビッシュ有は141三振を奪ってメジャー通算1929奪三振とし、野茂英雄を超えて日本人歴代1位に躍り出た。
大谷もスイーパーを駆使して三振奪取率の高さがたびたび話題になったが、まだまだ上には上がいる。日本人メジャーリーガーの通算奪三振ランキングが下の表だ。
歴代1位は先述のパドレス・ダルビッシュ有。メジャー通算1929奪三振、日本ハム時代の1250奪三振を合わせて3179奪三振で、日米通算でも金田正一(4490奪三振)、米田哲也(3388奪三振)に次ぐ歴代3位に浮上した。37歳と下り坂に入る年齢ではあるが、まだまだ衰えを見せておらず、どこまで伸ばすか楽しみだ。
歴代2位は日本球界からアメリカに渡ったパイオニアの野茂英雄。1995年にドジャース入りしてからロイヤルズ時代の2008年に引退するまで積み上げた三振数は1918。1年目の1995年とレッドソックス時代の2001年には最多奪三振に輝いている。
ちなみに日本では近鉄時代の1990年から4年連続最多奪三振をマークするなどNPB通算1204奪三振。日米通算3122奪三振は金田正一、米田哲也、ダルビッシュ、小山正明(3159奪三振)についで歴代5位となっている。
前田健太は951奪三振で5位
3位は田中将大の991奪三振。ヤンキースでプレーした7年間で78勝とともに積み上げた数字だ。NPBでは1571個を奪っており、日米通算2562奪三振は歴代11位となっている。
4位は黒田博樹の986奪三振。ドジャースとヤンキースの通算7シーズンで79勝を挙げた。広島では1461奪三振で日米通算2447奪三振は歴代14位となっている。
ツインズの前田健太は通算951奪三振で5位。2021年9月にトミー・ジョン手術を受け、今季は117奪三振と見事に復活した。広島時代は1233奪三振で日米通算2184三振を奪っている。
菊池雄星は8位、大谷翔平は9位
松坂大輔は歴代6位の720三振を奪っている。レッドソックス移籍1年目の2007年は201奪三振で15勝をマーク。NPBでの1410奪三振と合わせて日米通算2130三振を奪っている。
7位は岩隈久志の714奪三振。マリナーズで6年間プレーし、63勝を挙げた。日本では1175三振を奪っており、日米通算1889奪三振となっている。
8位はブルージェイズの菊池雄星。2023年は181三振を奪って11勝を挙げた。メジャー通算631奪三振、NPBでの903奪三振を合わせると日米通算1534奪三振となる。
エンゼルスの大谷翔平は167三振を奪って、メジャー通算608奪三振で9位に浮上。ただ、トミー・ジョン手術を受けたため2024年は野手に専念するのが残念だ。
10位は大家友和の590奪三振。京都成章高から入団した横浜では1勝どまりだったが、渡米後に大成し、MLB通算51勝を挙げた。NPBでは112三振で、日米通算では702奪三振となっている。
奪三振は投手の見せ場のひとつ。今後も日本人メジャーリーガーがバッタバッタと三振に斬って取るシーンを何度も見たいものだ。
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