野茂英雄が歴代トップ、ダルビッシュ有が続く
メジャーリーグの2022年レギュラーシーズンが終了した。エンゼルスの大谷翔平は15勝を挙げ、ベーブ・ルース以来104年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打を達成。史上初の規定投球回&規定打席にも到達し、「二刀流」として文句のない成績を収めた。
大谷の大活躍にかすみがちだが、パドレスのダルビッシュ有も渡米後自己最多の16勝をマーク。メジャー通算1788奪三振とし、日米通算では史上6人目の3000奪三振を達成した。
大谷も日米通算1000奪三振に到達するなど、三振奪取率の高さがたびたび話題になったが、まだまだ上には上がいる。日本人メジャーリーガーの通算奪三振ランキングが下の表だ。

歴代トップは日本球界からアメリカに渡ったパイオニアの野茂英雄。1995年にドジャース入りしてからロイヤルズ時代の2008年に引退するまで積み上げた三振数は1918。1年目の1995年とレッドソックス時代の2001年には最多奪三振に輝いている。
ちなみに日本では近鉄時代の1990年から4年連続最多奪三振をマークするなどNPB通算1204奪三振。日米通算3122奪三振は金田正一(4490)、米田哲也(3388)、小山正明(3159)についで歴代4位となっている。
2位はパドレスのダルビッシュ有。メジャー通算1788奪三振、日本ハム時代の1250奪三振を合わせて3038奪三振で、5位・鈴木啓示(3061)に次ぐ6位となっている。36歳と下り坂に入る年齢ではあるが、まだまだ衰えを見せておらず、順調なら来季中に野茂を超えそうだ。
3位・田中将大はMLB通算991奪三振
3位は田中将大の991奪三振。ヤンキースでプレーした7年間で78勝とともに積み上げた数字だ。NPBでは1490個を奪っており、日米通算2481奪三振は現DeNA監督の三浦大輔と並んで歴代12位タイとなっている。
4位は黒田博樹の986奪三振。ドジャースとヤンキースの通算7シーズンで79勝を挙げた。広島では1461奪三振で日米通算2447奪三振は歴代14位となっている。
ツインズの前田健太は通算834奪三振で5位。2021年9月にトミー・ジョン手術を受け、復活が待たれる。広島時代は1233奪三振で日米通算2067三振を奪っている。
松坂大輔は720奪三振で7位
松坂大輔は歴代6位の720三振を奪っている。レッドソックス移籍1年目の2007年は201奪三振で15勝をマーク。NPBでの1410奪三振と合わせた日米通算2130奪三振は歴代20位となっている。
7位は岩隈久志の714奪三振。マリナーズで6年間プレーし、63勝を挙げた。日本では1175三振を奪っており、日米通算1889奪三振となっている。
8位は大家友和の590奪三振。京都成章高から入団した横浜では1勝どまりだったが、渡米後に大成し、MLB通算51勝を挙げた。NPBでは112三振で、日米通算では702奪三振となっている。
上原浩治は9位の572奪三振。メジャー4球団をわたり歩いてMLB通算22勝26敗95セーブ81ホールド。巨人時代は2度、最多奪三振を記録しており、NPB通算1400奪三振、日米通算では1972奪三振となっている。
さらにロッテの新監督に就任した吉井理人が447奪三振で10位。NPBの763奪三振と合わせて1210三振を奪った。同じく447奪三振で並ぶのが長谷川滋利。NPBでは515三振を奪っており、日米通算では962奪三振だ。
大谷翔平はMLB通算441奪三振で12位。NPBの624奪三振を合わせると、日米通算1065奪三振となっている。これからどこまで数字を伸ばしていけるだろうか。日本の「二刀流」が持つ無限の可能性に夢は広がる。
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