北海道は知内、東北は八戸西
コロナ渦で春夏とも甲子園の高校野球が中止となった2020年。今年こそは聖地で躍動する球児の姿が見たいものだ。
2021年の第93回選抜高校野球大会は3月19日に開幕予定。出場32校は昨秋に行われた地区大会を参考に、1月29日の選考委員会で決定する。すでに各9地区の21世紀枠最終候補は決まっており、この中から3校が選ばれる。
北海道は知内(しりうち)。昨秋の北海道大会では中標津に10-3、駒大苫小牧に3-2と勝ち上がってベスト4。準決勝で優勝した北海に0-6で敗れた。1993年にセンバツ出場し、1回戦で浜松商に敗れている。
東北は青森の八戸西。県大会で準優勝し、東北大会では福島商に10-3でコールド勝ちしてベスト8入り。準々決勝で花巻東に1-2で惜敗した。春夏通じて甲子園出場はなく、特別支援学校とスポーツ交流会などで親交を深めてきたことなどが評価されている。
関東は石橋、東海は三島南
関東は栃木の県立校・石橋。県大会で準優勝して関東大会に進出し、初戦で東海大相模に0-7で敗れた。県内有数の進学校で、毎年、国公立大学に多数合格。春夏とも甲子園出場経験はない。
東海は三島南。静岡県大会準々決勝で名門・静岡を破ってベスト4。東海大会出場はならなかったが、62年ぶりの4強入りだった。
情報通信技術(ICT)を活用してフォームの動作解析やスイングスピードを測定し、技術向上に役立てている。春夏とも甲子園出場経験はないが、野球部は1921年創部と歴史は古い。
北信越は富山北部・水橋、近畿は東播磨
北信越は富山北部・水橋の連合チーム。富山大会でベスト4入りし、北信越大会では初戦で優勝した敦賀気比に0-5で敗れた。
校舎が2カ所に分かれているため時間を確保して合同練習するなど、連合チームならではの苦労がある。富山北部は1969年に春夏連続で甲子園出場。水橋は春夏とも甲子園の経験はない。
近畿は兵庫の県立校・東播磨。県大会で市尼崎や育英を破って準優勝し、近畿大会は初戦で市和歌山に1-2で敗れた。コロナ渦により選手と監督がオンライン面談を重ね、同じく近畿大会に出場した山田(大阪)とともに公立旋風として話題になった。
中国は矢上、四国は川之石、九州は具志川商
中国は島根の矢上。県大会でベスト4入りし、中国大会では初戦で桜ケ丘(山口)に3-5で敗れた。広島カープで捕手としてプレーした山本翔監督の下で強化を図り、2019年秋季県大会で優勝。第92回センバツの中国地区補欠校に選ばれていたが、春夏とも甲子園出場経験はない。
四国は愛媛の川之石。県大会では宇和島東を破ってベスト8入りした。部員わずか18人で、ミカンの収穫期にはボランティアに取り組むなど地元に密着して社会貢献している。春夏とも甲子園には出場していない。
九州は沖縄の具志川商。県大会準決勝で興南を破って準優勝し、初出場した九州大会では東海大熊本星翔を4-2で破ってベスト8入りした。準々決勝で福岡大大濠に0-3で敗退。春夏通じて甲子園出場はない。
21世紀枠は地域貢献や文武両道など野球以外の部分も選考条件に加え、東日本と西日本から各1校、地域を限定せずに1校の計3校を選ぶ。1月29日に吉報が届くのは、どの高校だろうか。
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