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釜石はラグビーとともに 釜石鵜住居復興スタジアムに込められた想い

2018 8/17 13:00SPAIA編集部
釜石鵜住居復興スタジアム,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

「ラグビーのまち釜石」に新たなスタジアムが完成

8月3日に釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムの完成披露のため、メディア向け見学会が実施された。「ラグビーのまち釜石」のシンボルとなる同スタジアムは、釜石ならではの特徴が随所に見られた。ここでは、その魅力について紹介していく。

今回お披露目されたスタジアムは、メインスタンド、バックスタンドに6,000席を備え、W杯開催時には仮設スタンド10,000席を増設し、合計16,000席のスタジアムとなる。仮設スタンドの工事開始は来年初頭で、座席は地元の杉を活用したものに加え、熊本県から寄贈のものを設置する予定だ。さらに、仮設のモバイル照明や大型映像装置を設置し、W杯の大会基準を満たすスタジアムが完成する。

W杯終了後は常設スタンドのみ残ることになるが、人口に見合った維持管理や様々な形での利活用を想定した設計となった。ラグビーだけでなく、サッカーや地域の運動会、グラウンドゴルフ、子供たちの夢であるスタジアムコンサート等の開催も検討中だという。

海と山、川に囲まれた自然豊かな場所に建設されており、自然に溶け込んだ景観で地域の憩いの場として親しまれるスタジアムとなりそうだ。

釜石鵜住居復興スタジアム,ⒸSPAIA

地元の森林資源のフル活用

スタジアムを歩いていると、いたるところで木材が使用されていることに気づく。これは、昨年5月に起きた尾崎半島での山林火災で表面が焼けてしまった杉の木、約800本を利用してつくられたもの。また、スタジアムの周りを囲っている風よけ、日よけのためのルーバーやメインスタンドの常設トイレ等にも使用されている。

さらに、常設スタンドの座席にもこの杉が利用されており、杉の良い香りを感じながら観戦を楽しむことができる。こちらの座席は、メインスタンド、とバックスタンドのうち約5,000席に設置されており、さらにこれから工事が始まる仮設スタンドにも約6,000席が設けられる予定だ。この座席の耐用年数は約3~5年で、状態を見て地元の森林組合が順次交換を行っていき、撤去された座席は、木質バイオマスとして火力発電所の燃料に再利用され、環境にも配慮した設計となっている。

このように、山、川、海、そして杉の木をふんだんに使った、釜石の自然空間を活かしたスタジアムとなっており、「釜石の自然でおもてなししたい」という想いが詰まった場所となっている。

釜石鵜住居復興スタジアム,ⒸSPAIA

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