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ラグビーW杯へ向け釜石鵜住居復興スタジアムが完成 8月19日にはメモリアルマッチも開催

2018 8/6 21:08SPAIA編集部
ラグビーワールドカップ,釜石鵜住居復興スタジアム,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

W杯日本大会が開催される12会場で唯一の新設スタジアム

公共財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会は8月3日、来年のW杯日本大会が開催される12会場で唯一新設された釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムのメディア向け見学会を行った。

同スタジアムは、7月末に常設部分にあたるメインスタンド、バックスタンド合わせて6,000席が完成した。メインスタンドの最前列には、旧国立競技場や東京ドーム、熊本県民総合運動公園陸上競技場から寄贈されたシートを、「絆シート」として設置している。W杯開催時には、仮設スタンド10,000席を増設予定。全体の事業費は約39億円となる。

スタジアムのコンセプトは「羽ばたき」と「船出」。メインスタンドに設置された20m×60mの大きな屋根幕は、船の帆や鳥の大きな翼を表し、震災からの新しい船出や大きな羽ばたきをイメージして作られている。

また、スタジアムの特徴としては、以下の点があげられる。
1.海や山、川と調和した景観
2.地元の森林資源をフル活用
3.芝生はハイブリッド天然芝を導入
4.万一の災害への備えとして、耐震性の貯留槽などの設置

スタジアム見学に先がけて行われた会見では、地元旅館の宝来館の女将・岩崎昭子さんが登壇し「日本一ラグビーが大好きな釜石で、日本一ラグビーを応援する鵜住居です。その気持ちだけは世界に通じると思います。素晴らしい人の集まる原っぱです」と地元でのW杯開催への思いを熱く述べた。釜石東中学の佐々木賢治校長も被災した子供たちによるW杯開催へ向けての取り組みを紹介し、「W杯に関わってラグビーを知ってもらい、楽しんでもらいたい」と地元開催への思いを語った。

今後の予定としては、8月19日(日)に同スタジアムの完成を記念して、釜石シーウェイブスとヤマハ発動機のメモリアルマッチなどが予定されている。6月24日に一般販売が開始された6,000枚のチケットは即日で完売した。