開幕戦初勝利目指す田中将大
楽天の開幕投手が田中将大投手(34)に決定した。今季、日本球界復帰3年目となる右腕は、2012年のロッテ戦(Kスタ宮城、現楽天モバイルパーク宮城)以来2度目の大役。2014年に移籍したMLBのヤンキースでは、4度開幕投手を務めており、日米通算では6度目となる。
昨季はチームトップの25試合に先発して9勝を挙げ、日米通算190勝に到達した。しかし、NPBでは自己ワーストの12敗を喫し、2年連続で負け越し。防御率も3.31と一昨年を下回った。オフの契約更改では年俸9億円(推定)から大幅ダウンとなっただけに、今季は奮起が期待されるシーズンとなる。
11年前の開幕戦では相手エースの成瀬善久と投げ合い、6回2失点で負け投手に。自身初の開幕戦勝利をかけて、3月30日の日本ハム戦、新球場のエスコンフィールド北海道のマウンドへと上がる。
では、これまで楽天の球団史ではどのような投手たちが開幕投手を務めてきたのだろうか。改めて振り返ってみたい。
楽天の歴代開幕投手一覧
球団が創設された2005年から歴代の開幕投手は以下の通りとなっている。
2005年 岩隈久志
2006年 一場靖弘
2007年 岩隈久志
2008年 岩隈久志
2009年 岩隈久志
2010年 岩隈久志
2011年 岩隈久志
2012年 田中将大
2013年 則本昂大
2014年 則本昂大
2015年 則本昂大
2016年 則本昂大
2017年 美馬学
2018年 則本昂大
2019年 岸孝之
2020年 則本昂大
2021年 涌井秀章
2022年 則本昂大
2023年 田中将大
岩隈久志の5年連続が最長、則本昂大の7度が最多
歴史が浅いこともあり、これまでに開幕投手を務めたのは計7人。球団創設時にエースとして期待され入団した岩隈久志が、球団初の開幕投手を務めた。期待通り先発の柱となった右腕は、その後も2007年から2011年まで歴代最長となる5年連続で大役を務め、MLBのマリナーズへと移籍した。
回数では昨年の開幕投手を務めた則本昂大の7度が最多。2013年、WBCの影響で当時エースの田中が開幕投手を回避したため、新人ながら大役を託された。その後も田中がMLBへ移籍したこともあり、2016年まで4年連続で務めると、2018、2020年、そして昨年と隔年で開幕投手に指名され、岩隈の6度を抜き歴代最多となった。
その他には、球団初ドラフト(2004年)の自由獲得枠で入団した一場靖弘、現在ロッテで活躍している美馬学、FAで西武から加入した岸孝之、今季からトレードで中日へ移籍した涌井秀章がそれぞれ1度ずつ大役を務めている。
2023年の開幕戦は、他の試合に先がけて3月30日に行われる日本ハム戦。新球場・エスコンフィールド北海道で行われる初の公式戦でもある。高校時代を過ごした思い出の地・北海道で、田中将大は新たな歴史を刻むことができるか。
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