3月29日、敵地で3連覇中のオリックス戦
ソフトバンクの開幕投手が有原航平投手(31)に決定した。日本ハム時代の2017年と2020年に経験しており、自身4年ぶり3回目。小久保裕紀新監督の船出は昨季10勝を挙げた元メジャー右腕に託されることになった。
2017年、西武との開幕戦に登板した有原は5.2回を投げて被安打6、奪三振4、自責点4で負け投手。コロナ禍で開幕が延期となった2020年6月19日、西武との開幕戦でも6回被安打4、奪三振7、自責点3で負け投手となっており、開幕戦は2戦2敗だ。
2024年の開幕戦は3月29日、リーグ3連覇中のオリックスと敵地・京セラドーム大阪で対決。オリックス戦は昨季3勝3敗、防御率2.25と決して苦手ではない。昨年7月25日には京セラドーム大阪で11三振を奪う完封勝利。12連敗中だったチームを救う見事な投球だった。V奪回を狙う今季、開幕戦で昨年王者を下せば勢いがつくことは間違いない。
これまではどのような投手たちが開幕投手を務めてきたのだろうか。改めて振り返ってみたい(前身球団含む)。
ソフトバンクの歴代開幕投手一覧
球団が創設された1938年から歴代の開幕投手は以下の通りとなっている。
1938年秋 鈴木芳太郎
1939年 政野岩夫
1940年 清水秀雄
1941年 神田武夫
1942年 神田武夫
1943年 清水秀雄
1944年 清水秀雄
1946年 松川博爾
1947年 別所昭
1948年 別所昭
1949年 柚木進
1950年 柚木進
1951年 江藤正
1952年 江藤正
1953年 柚木進
1954年 大神武俊
1955年 柚木進
1956年 柚木進
1957年 野母得見
1958年 杉浦忠
1959年 杉浦忠
1960年 杉浦忠
1961年 J.スタンカ
1962年 J.スタンカ
1963年 J.スタンカ
1964年 三浦清弘
1965年 杉浦忠
1966年 森中千香良
1967年 皆川睦雄
1968年 皆川睦雄
1969年 泉嘉郎
1970年 西岡三四郎
1971年 西岡三四郎
1972年 西岡三四郎
1973年 江本孟紀
1974年 江本孟紀
1975年 江本孟紀
1976年 山内新一
1977年 山内新一
1978年 山内新一
1979年 藤田学
1980年 山内新一
1981年 山内新一
1982年 山内新一
1983年 山内孝徳
1984年 山内和宏
1985年 山内孝徳
1986年 山内孝徳
1987年 山内孝徳
1988年 西川佳明
1989年 山内孝徳
1990年 藤本修二
1991年 村田勝喜
1992年 村田勝喜
1993年 村田勝喜
1994年 吉田豊彦
1995年 工藤公康
1996年 工藤公康
1997年 武田一浩
1998年 工藤公康
1999年 西村龍次
2000年 西村龍次
2001年 西村龍次
2002年 田之上慶三郎
2003年 斉藤和巳
2004年 斉藤和巳
2005年 和田毅
2006年 斉藤和巳
2007年 斉藤和巳
2008年 杉内俊哉
2009年 和田毅
2010年 杉内俊哉
2011年 和田毅
2012年 摂津正
2013年 摂津正
2014年 摂津正
2015年 摂津正
2016年 摂津正
2017年 和田毅
2018年 千賀滉大
2019年 千賀滉大
2020年 東浜巨
2021年 石川柊太
2022年 千賀滉大
2023年 大関友久
2024年 有原航平
最多は山内新一の6度
球団で最も多く開幕投手を託されたのは、山内新一で6度。1976~78年、1980~82年の2度、3年連続で務めた。連続記録では2010年代にエースとしてチームを支えた摂津正の5年が最長となっている。
球団歴代最多勝(221勝)の皆川睦雄(睦男)は1967、68年の2度、通算187勝の杉浦忠は1958~60年、65年の4度。今季から四軍監督を務める斉藤和巳は、2003、04、06、07年の4度、開幕投手を務めた。
現役では、チーム最年長の和田毅が2005、09、11、17年と4度の大役。昨年は大関友久が、育成出身として千賀滉大、石川柊太に続く球団3人目の開幕マウンドに立った。有原がリーグ3連覇中のオリックス相手にどんな投球を見せるか楽しみだ。
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