桑原将志、宮﨑敏郎、オースティン、佐野恵太の4人が打率3割
セ・リーグ最下位に低迷しているDeNAだが、打線は活発だ。チーム打率はリーグ2位の.257。打撃10傑を見ると、桑原将志が.310で3位、宮﨑敏郎が.304で5位、オースティンが.303で6位、佐野恵太が.302で7位、牧秀悟が.298で8位に名を連ねている。10人中、実に5人がDeNAなのだ。
さらに、もし牧が3割に乗せて3割打者が5人となれば、プロ野球史上でも珍しい記録となる。
セ・リーグ最下位に低迷しているDeNAだが、打線は活発だ。チーム打率はリーグ2位の.257。打撃10傑を見ると、桑原将志が.310で3位、宮﨑敏郎が.304で5位、オースティンが.303で6位、佐野恵太が.302で7位、牧秀悟が.298で8位に名を連ねている。10人中、実に5人がDeNAなのだ。
さらに、もし牧が3割に乗せて3割打者が5人となれば、プロ野球史上でも珍しい記録となる。
楽天が新規参入した2006年以降で、3割打者を5人輩出したチームは3例。2010年の阪神は以下の成績だった。
・平野恵一 .350(2位)
・マートン .349(3位)
・新井貴浩 .311(7位)
・城島健司 .303(12位)
・鳥谷敬 .301(13位)
2010年は真弓明信監督の就任2年目。オリックスから移籍3年目の平野恵一が.350のハイアベレージを残し、来日1年目のマートンが214安打を放った。
チーム打率はリーグ断トツトップの.290を記録したが、順位は中日に1ゲーム差の2位。首位打者は.358をマークしたヤクルト・青木宣親だった。
2014年のヤクルトで3割を記録したのは以下の5人だった。
・山田哲人 .324(3位)
・雄平 .316(6位)
・畠山和洋 .310(8位)
・川端慎吾 .305(10位)
・バレンティン .301(11位)
小川淳司監督4年目だった2014年は、当時4年目の山田哲人が初の3割、29本塁打をマークしてブレイク。投手から野手に転向した雄平も初の3割、畠山和洋も17本塁打、79打点をマークするなど強力打線が売りだった。
チーム打率はリーグトップの.279だったが、逆に防御率はリーグワーストの4.62と壊滅状態。60勝81敗3分けで最下位に沈んだ。首位打者は.338の阪神・マートンだった。
2014年はソフトバンクも5人が3割を記録した。
・柳田悠岐 .317(3位)
・中村晃 .308(4位)
・内川聖一 .307(5位)
・李大浩 .300(6位)
・長谷川勇也 .300(7位)
秋山幸二監督のラストイヤーだった2014年は当時4年目の柳田悠岐が自身初の3割をマーク。チーム打率はリーグ1位の.280、唯一の600点超えとなる607得点で、オリックスを2厘差でかわして優勝した。首位打者は.331のオリックス・糸井嘉男だった。
勝負事に「タラレバ」は禁物だが、今季のDeNAでは、2018年に.310をマークした実績のあるソトが3割を打っていれば6人になっていたかも知れない。あるいは昨季.323をマークし、巨人にFA移籍した梶谷隆幸が残留していれば…。これ以上はやめておこう。
いずれにしても、DeNA打線がリーグ屈指であることは数字が証明している。それでも最下位に低迷しているということは、やはりリーグワーストの防御率4.19が示す通り、投手陣の整備が喫緊の課題だろう。
ドラフトでは1位で前評判の高い市和歌山・小園健太を指名。2位で早稲田大・徳山壮磨、4位で法政大・三浦銀二、5位で専大松戸高・深沢鳳介と投手を重点的に補強した。
チーム防御率を3点台に改善できれば打力はさらに活きてくるはずだ。今季は前年最下位のヤクルトが急浮上した。来年はDeNAがひょっとして…。
※成績は10月17日現在
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