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知ってるようで意外と知らない!「テコンドー」の基本ルール

2016 12/16 11:07
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Photo by Rob Wilson/Shutterstock.com

日本のお隣、韓国が発祥のスポーツ「テコンドー」。 名前は聞いたことがあるけれど、ルールをはじめ、どんなスポーツか知らないという方も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、「テコンドー」のルールなどを詳しくご説明します。

「ITF」と「WTF」の2つのスタイルが存在するテコンドー

「足のボクシング」とも呼ばれるテコンドーは、スピーディーかつ多種多様な蹴り技が繰り広げられるスポーツです。「国際テコンドー連盟(International Taekwondo Federation)」と「世界テコンドー連盟(World Taekwondo Federation)」という2つの団体があり、それぞれ異なるスタイルを採用しています。
前者は武道の性質が強く、手足のみ防具を装着して行う一方、後者は手足だけでなく頭部や胴部にも防具を装着するなど、フェンシングに似ているのが特徴です。オリンピックの競技に採用されているのはWTFで、競技人口は世界で5000万人にも及ぶと言われています。

テコンドーの試合は2分×3ラウンド形式で開催される

「テコンドー」の試合は、8メートル×8メートルの競技場で行なわれます。 1試合あたり2分×3ラウンドを行い、それぞれのラウンドの間に1分のインターバルが設けられます。大会によっては、1分ではなく40秒のインターバルの場合もあります。なお、試合には必ずセコンドと一緒に出場しなければなりません。
また、試合は打撃による加点と反則などによる減点によって勝敗が決定し、終了した時点でポイントが高い選手が勝利となります。

攻撃する部位や攻撃の種類によって加点ポイントが異なる

蹴り技またはパンチで胴部へ攻撃が決まると「1ポイント」、うしろ蹴りやターンチャギをはじめとした回転系の蹴り技で胴部へ攻撃が決まると「3ポイント」、うしろ廻し蹴りやターンチャギをはじめとした回転系の蹴り技で頭部へ攻撃が決まると「4ポイント」が加点されます。
このように、攻撃の種類や、攻撃がクリーンヒットした部位によって、加点されるポイント数が変動します。また、手や足で攻撃がガードされた場合は、ポイントが加点されません。

反則で減点!4ポイントに到達すると即失格!

テコンドーでは、ルール違反をすることでポイントが減点されます。 対戦相手に背中を向けてしまったり、足を蹴ってしまったりした場合は、警告(キョンゴ)となり0.5ポイント減点されます。なお、整数しかカウントされないので、警告(キョンゴ)1回での0.5はカウントされません。
また、対戦相手の顔面を意図的にパンチで攻撃した場合や、悪質な暴言を吐いた場合は、1ポイントの減点(カムチョン)となります。 警告(キョンゴ)や減点(カムチョン)が合計で5ポイントになると自動的と失格になります。

「白帯」からスタートする階級制度が設定されている

柔道と同じように、無級から1級の有級者、初段から9段までの有段者など、テコンドーには「階級制度」の設定があります。これらの級や段は、帯の色で区別されています。
無級の場合は「白帯」、7級?8級が「黄色帯」、4級?6級が「青色帯」、1級~3級が「赤色帯」、初段以上になると「黒帯」ですが、15歳未満の選手へは段ではなく品の称号が与えられます。そのため、15歳未満の1品~3品の有品者は「赤黒帯」をつけるルールになっています。

まとめ

同じテコンドーにも、手足にしか防具を装着しないスタイルと、頭部や胴部にも装着するスタイルがあるのです。 空手や柔道などと同様に、フィジカルだけでなくメンタル的にも鍛えられるので、小さい頃から始めるスポーツとしてはぴったりかもしれません。

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