韓国発祥のスポーツ「テコンドー」
1955年に命名された「テコンドー」は、お隣の国・韓国で誕生したスポーツです。創始者の崔泓熙(チェ・ホンヒ)氏が、朝鮮半島で行われていた古武術(テッキョンやスバックなど)および中国武術、日本に留学した際に学んだ松涛館の空手などをもとに、独自の技術体系をプラスして考案しました。
漢字で書くと「跆拳道」という字が用いられ、「跆」という字は“踏む・蹴る・跳ぶ”を、「拳」という字は“拳(こぶし)で突く”ことを、「道」という字は“正しき道を歩む精神”を指します。
日本人にとって、あまりなじみのない「テコンドー」。 実は韓国が発祥のスポーツってご存知でしたか?歴史を知ると意外にも面白いスポーツです。 そこでこの記事では、テコンドーの歴史についてご紹介します。
1955年に命名された「テコンドー」は、お隣の国・韓国で誕生したスポーツです。創始者の崔泓熙(チェ・ホンヒ)氏が、朝鮮半島で行われていた古武術(テッキョンやスバックなど)および中国武術、日本に留学した際に学んだ松涛館の空手などをもとに、独自の技術体系をプラスして考案しました。
漢字で書くと「跆拳道」という字が用いられ、「跆」という字は“踏む・蹴る・跳ぶ”を、「拳」という字は“拳(こぶし)で突く”ことを、「道」という字は“正しき道を歩む精神”を指します。
1962年に「大韓テコンドー協会」が設立されると、テコンドーの指導者を海外に積極的に派遣することによって普及活動を行いました。その甲斐もあり、1973年には韓国の首都ソウルに「世界テコンドー連盟 (WTF)」 が設立されています。
そして、1980年代になると、世界大会に参加する各国の指導者が全員韓国人という時代を経て、現在では200カ国以上に普及。実に7000万人もの競技人口がいると言われています。
1955年にスタートしたテコンドーですが、その45年後にあたる2000年のシドニーオリンピックで初めて正式競技として認定ました。
その後は2004年のアテネオリンピック、2008年の北京オリンピック、2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオデジャネイロオリンピックで正式競技として開催されています。アジア勢の選手の活躍は目覚ましく、2004年のアテネオリンピックでは、女子の階級すべてをアジア勢が独占しています。
2020年に開催される東京オリンピックでは、パラリンピックの正式競技としても認定されるなど、大きな発展を遂げています。
日本への普及は1981年頃のことでした。1982年11月、日本におけるテコンドー普及のきっかけとなる「モランボンテコンドー府中道場」が開設されました。
そして、翌年の1983年には、調布市に2番目の道場が創設され、世界で76番目にあたる「日本国際テコンドー協会(ITF-JAPAN)」が設置されました。1985年には多摩市で国内初となるテコンドー大会が開催され、1990年には「第1回全日本選手権大会」が開催されるなど、徐々に国内に普及していきました。
2000年に開催されたシドニーオリンピックのテコンドー女子67キロ級で、岡本依子選手が日本人選手として初のメダルとなる銅メダルを獲得しました。これによって、我が国においても、テコンドーという競技が広く知れ渡るようになりました。
その後、2012年のロンドンオリンピックでは、女子57キロ級で濱田真由選手が5位に入賞、女子49キロ級で笠原江梨香選手が7位に入賞するなど、近年、日本人選手の活躍が注目されています。
いかがでしたか? 参考にされた空手と同様に、フィジカル面はもちろん、メンタル的も鍛えられるスポーツです。 これから何かスポーツを始めようと思っている方は、テコンドーもおすすめです。