女子は1997年以来2回目、男子は初の日本開催
日本ラクロス協会は、2026年開催予定の「WORLD LACROSSE女子世界選手権大会」及び、2027年開催予定の「WORLD LACROSSE男子世界選手権大会」の日本開催が決定したと発表した。
2028年ロサンゼルス五輪でラクロスは追加競技として採択されており、両大会はその直前に開催される世界大会となる。両大会の開催場所や時期については決定次第発表される。
日本での開催は、女子が1997年以来2回目、男子は初開催で、日本代表は両大会ともに開催地枠での出場が確定。2028年ロサンゼルス五輪に出場する日本代表メンバーの多くが両大会から選出される可能性が高い。
日本ラクロス協会・佐々木裕介理事長のコメントは以下の通り。
「世界のラクロスの仲間を日本に招待し、日本ラクロス協会のスローガンである『Lacrosse Makes Friends. 』の精神を日本から世界に広げていく機会を得ることができ、大変嬉しく思います。本大会が、1986年に始まった日本ラクロスの40年の一つの総決算であると同時に、新しい次の時代の幕開けになることを期待し、11万人の日本のラクロスコミュニティと、未来のラクロス選手たちが楽しめる大会になることを目指してまいります」
女子世界選手権の歴史
1972年に女子競技の国際連盟(IFWLA)が設立され、1982年に第1回女子世界選手権大会がイギリス・ノッティンガムで開催された。1997年の第5回大会は日本の東京都江戸川区に招致。1986年と2005年を除く全大会でアメリカが優勝している。
日本は1993年から正式参加し、近年はプール戦を毎回全勝で通過。2022年6月にアメリカ・メリーランド州タウソンで開催された第11回大会では、29カ国中5位の成績を収めており、次回も上位進出が期待される。
男子世界選手権の歴史
第1回男子世界選手権大会は、1967年にカナダでラクロス誕生100周年を記念して開催された。4カ国が招待され、アメリカが優勝した。1974年に国際ラクロス連盟(ILF)が設立され、以降4年ごとの開催となった。
日本は1990年にエキシビションで初参加、1994年から正式参加し、2018年の第13回大会で6位、2023年6月にアメリカ・サンディエゴで開催された第14回大会では30カ国中5位の成績を収めた。
男子日本代表は2022年ワールドゲームズで3位
ラクロスは両チーム10人、15分×4クォーター制で、サッカーとほぼ同じサイズのフィールドで行われる。その歴史は17世紀にさかのぼり、北米の先住民族が祭事や鍛錬のために行っていたものを、フランス系の移民が発見したのが始まりとされる。
現在は90の国と地域で親しまれ、世界の競技人口は約90万人。日本では大学生を中心に人気スポーツとして定着し、国内延べ競技人口は11万人に上る。
国際大会での最高位は、2022年に開催された第11回ワールドゲームズにおける男子日本代表の3位。追加競技として採択された2028年ロサンゼルス五輪ではメダル獲得が期待されている。
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