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【中山金杯】波乱の余地あり 穴候補は「前走3勝クラスないしGⅢ」「芝2000m以下出走の6歳馬」

2020 12/27 17:00勝木淳
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真冬のGⅢハンデ戦らしく

有馬記念から1週間ちょっと、お正月気分そのままに迎える金杯。中央競馬一年はじめの重賞になったのは、1961年からもう60年以上続く新春恒例行事だ。

20年日曜日、19年土曜日、18年は6日土曜日と土日施行が続き、21年は17年(木曜日)以来の平日施行になる。仕事はじめと競馬はじめが重なるジレンマを、競馬ファンは久々に味わうことだろう。

それでも競馬ファンは金杯を買う。それは、めでたいからか縁起物だからか。それとも有馬記念からわずかな期間だが、中央競馬を買えない時間を鬱々と過ごし、我慢できずに買うのか。ついつい手を出さずにいられない金杯。

だがしかし、中山金杯の条件を冷静にみれば、真冬のGⅢ、芝2000mのハンデ戦と難易度はかなり高く、正直ややこしい一戦である。ここでは穴馬候補を中心に、過去10年間のデータを基に分析する。

人気別成績(過去10年)ⒸSPAIA


なんだかんだ煽りながらも、1人気は【3-1-3-3】勝率30%、複勝率70%で馬券購入者のジャッジはかなり信頼できる。消しという判断はオススメできない。おおむね5人気以内の成績は上々で、過去10年の勝ち馬はすべてこの範囲内に入る。

一方で2着は6~8人気から4頭、10人気以下から1頭、さらに3着は9人気1頭、10人気以下から2頭出現。穴馬の馬券圏内突入の可能性は十分ある。

年齢別成績(過去10年)ⒸSPAIA


4歳【3-2-2-16】勝率13%、複勝率30.4%、5歳【3-4-3-20】勝率10%、複勝率33.3%が主力にちがいない。

特に5歳は上位人気サイドばかりで、最低でも6人気2着(17年クラリティスカイ)。4歳も当然1人気【2-0-1-0】など上位人気はきっちり走るものの、7人気2着(19年ステイフーリッシュ)、9人気3着(19年タニノフランケル)など穴も出現する。

もっとも警戒したいのは、6歳【3-4-3-32】や7歳【1-0-2-33】のベテラン勢。ベテランといっても一週間前までは5、6歳だったわけで、数字のイメージにとらわれたくない。

10人気以下で馬券に絡んだ3頭(11年11人気2着キョウエイストーム、18年10人気3着ストレンジクォーク、20年11人気3着テリトーリアル)は、いずれも6歳だった。ただし7歳で馬券に絡んだ3頭は、すべて5人気以内なので注意したい。

斤量別成績(過去10年)ⒸSPAIA


全体では53キロ以下で馬券圏内はたった1頭。あまり軽量馬は走らない傾向がある。56キロ以上が【8-6-6-57】と大半を占めるも、回収値では56~57キロ単勝回収値32、複勝回収値50(20年11人気3着テリトーリアル56キロ)。

対して57.5~59キロは、回収値で185、147と大きく上回る。これは【3-2-2-5】と出走数が少ないわりに好走例が多いからこその数値で、馬券圏内にきた7頭は5、5、1、1、6、3、2人気で3、1、2、3、2、1、1着。

トップハンデに近い斤量を背負う馬は上位人気でも嫌わず、むしろ積極的に狙いたい。

7、8枠は壊滅的

たった1週間ちょっとの休みでも馬場傾向が前年5回中山とは異なるのが1回中山の特徴。これは芝コースの設定がAコースからCコースへ変わり、仮柵が設置されるからだ。傷んだ内側が保護され、外差し馬場からイン有利になる傾向がある。

枠番別成績(過去10年)ⒸSPAIA


中山芝2000mは元来枠順バイアスが少なく、その通り1~6枠に偏りはない。だが7枠【0-0-0-20】、8枠【0-1-0-22】は壊滅的。来たのは19年7人気2着ステイフーリッシュ4歳56キロのみ。

7枠は2~5人気3頭、8枠は5頭、すべて着外だ。馬場傾向的に不利な7、8枠に入った上位人気馬は思い切って軽視してもいいかもしれない。

前走クラス別成績(過去10年)ⒸSPAIA


前走GⅡが【4-1-0-14】と目立つが、これは師走開催だった金鯱賞(12~16年)【2-1-0-9】が含まれた数字。これを除くと【2-0-0-5】で勝率は28.6%。内訳をみると毎日王冠1勝、アルゼンチン共和国杯1勝で、2、1人気と上位人気だった。

真冬の重賞らしく、格下の3勝クラス【1-0-2-11】も好走。18年10人気3着ストレンジクォーク6歳54キロ、19年9人気3着タニノフランケル4歳53キロと穴も出す。穴っぽいという意味では前走GⅢ【3-4-6-51】がいい。3着以内は5、1、5、4、1、8、5、1、3、2、7、11、2人気だった。

前走との距離比較別成績(過去10年)ⒸSPAIA


前走2000m出走の同距離が【7-4-8-59】でトップ。7勝はすべて5人気以内。前走2000m出走の上位人気馬は軽視できないものの、9人気以下から3着3頭、6、7人気2着2頭も該当。

延長組で穴を出したのは11年11人気2着キョウエイストーム6歳55キロ、14年8人気2着カルドブレッサ6歳54キロ、20年6人気2着ウインイクシード6歳55キロと、いずれも6歳馬。高齢馬の距離延長には注意だ。短縮組【1-0-0-15】の1勝は18年1人気1着セダブリランテス4歳55キロで穴は出ていない。

前走3勝クラスもしくはGⅢ、かつ2000m以下出走の6歳、54キロ以上が中山金杯の穴馬プロファイルだ。

ライタープロフィール
勝木 淳
競馬ライター。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。YouTubeチャンネル『ザ・グレート・カツキの競馬大好きチャンネル』にその化身が出演している。

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