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巨人の2024「年男」 12球団最多!坂本勇人、梶谷隆幸、戸郷翔征ら新境地切り拓く12戦士

2024 1/4 06:00SPAIA編集部
巨人の2024「年男」
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ⒸSPAIA

坂本勇人、梶谷隆幸のプロ18年目コンビが年男

2024年に「年男」を迎えるのは、2000年生まれの24歳、1988年生まれの36歳の選手たちだ。2024年の干支は「辰」。辰年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は阿部慎之助新監督の下、4年ぶりのV奪還を目指す巨人の選手を取り上げる(支配下選手のみ)。

巨人の坂本勇人


巨人は12球団最多の12人が「年男」を迎える。その中でも注目なのは、1988年生まれの坂本勇人と梶谷隆幸のベテランコンビだろう。

坂本は2022年に83試合の出場で、ルーキーイヤー以来15年ぶりに100試合を下回る屈辱的なシーズンを送った。昨季も序盤は下半身のケガに悩まされながらも、5月20日のNPB史上初となる遊撃手での2000試合出場を達成。以降、徐々に調子を上げ、最終的に116試合に出場して打率.288、22本塁打、60打点の成績を残し、復活を印象付けた。

今季は長年守ってきたショートからサードへ本格的に転向する。史上46人目となる通算300本塁打まであと12本に迫る中、守備負担の少ないポジションへ移ったベテランはさらなる進化を見せるのか。36歳を迎えるシーズンにキャリアハイの成績をたたき出してもおかしくない。

一方の梶谷は、2020年オフにDeNAからFAで加入して以降、故障続きで2022年オフに自由契約となり、昨季は育成契約から再スタート。開幕直前の3月24日に支配下へ復帰し、移籍後最多となる102試合に出場して、打率.275、2本塁打、19打点をマークした。

今季は4年契約の最終年、真価が問われるシーズンとなる。チームの外野陣は経験豊富な長野久義や丸佳浩、若手の秋広優人、萩尾匡也らライバルは多い。阿部監督がレギュラー白紙を強調する中、実力で定位置を勝ち取り、自身初の全試合出場を目指したい。

2000年生まれはエース戸郷翔征ら10人

プロ6年目を迎える戸郷翔征も2000年生まれの年男。昨季は3月に日本代表としてWBCを戦い、世界一に貢献。シーズンに入っても24試合に登板して自己最多タイとなるチームトップの12勝(5敗)を挙げ、リーグ4位の防御率2.38の成績で投手陣を支えた。

今季はエースとして、昨季チーム防御率がリーグ5位の3.39に終わった投手陣をけん引する役割も求められる。既に阿部監督からは自身初の開幕投手に指名された。高卒6年目にして巨人のエースへと上り詰めた右腕が重役を担い、さらなる進化を目指す。

今季2年目を迎える田中千晴と松井颯の両投手も2000年生まれ。田中は昨季5月25日のDeNA戦でプロ初勝利を挙げるなど、30試合に登板して2勝3敗、防御率5.51をマークした。今季は自慢のフォークに磨きをかけ、勝ちパターン入りを狙う。

明星大から育成1位で入団した松井は昨年5月に支配下登録。一軍デビューとなった5月21日の中日戦で5回無失点の好投を見せ、育成新人としては球団初の初登板初勝利を挙げた。ただ、一軍ではこの1勝のみで、8試合に登板して1勝1敗、防御率3.26の成績だった。今季は先発ローテに定着し、2桁勝利を目指したい。

その他、投手では山田龍聖、直江大輔、横川凱の3人が2000年生まれ。野手では湯浅大、増田陸、萩尾匡也、岡田悠希の4人が同じく2000年の辰年生まれだ。年男を迎える勝負のシーズン。ライバルたちとしのぎを削り、一軍で輝くのは誰か。春季キャンプからアピール合戦が始まる。

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