自身初のフル出場狙う小園海斗
2024年に「年男」を迎えるのは、2000年生まれの24歳、1988年生まれの36歳となる選手たちだ。2024年の干支は「辰」。辰年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は2018年以来の優勝を目指す広島の選手を取り上げる(支配下選手のみ)。
広島には2000年生まれの年男が5人いる。中でも今季飛躍を期待されているのが、小園海斗だろう。未来の正遊撃手候補として報徳学園高から2018年ドラフト1位で入団し、1年目から58試合に出場、打率.213、4本塁打、16打点をマーク。3年目の2021年には遊撃レギュラーに定着し、113試合に出場、打率.298、5本塁打、35打点の成績を残した。
2022年も127試合に出場し、順調にチームの主力へと成長していたが、昨季は序盤の打撃不振が響き、80試合の出場にとどまった。6年目の今季は中心選手としてチームをけん引する役割が求められる。安定感に欠ける打撃を改善し、自身初のフル出場が至上命題となる。
小園以外にも、林康汰、羽月隆太郎、久保修、中村貴浩と、レギュラー奪取を狙う若鯉が揃う。林は2021年に102試合に出場し、打率.266、10本塁打、40打点とキャリアハイの成績を残したが、ここ2年は一軍で結果を残せていない。レギュラー獲りへ正念場のシーズンを迎える。
小園と同期入団の羽月は昨季、足のスペシャリストとして一軍に定着し、自己最多の14盗塁をマーク。その一方で、打率.149とバットで結果を残せなかった。今季は課題を克服し、二塁の絶対的レギュラー・菊池涼介からポジション奪取を狙う。
久保と中村はともにルーキーイヤーの昨季、一軍の壁にぶつかった。久保は一軍出場なし、中村は5月に支配下へ昇格したが、一軍では15試合に出場し、打率.176だった。久保は定評のある守備と俊足に、中村は打撃に磨きをかけ、一軍定着を目指したい。