森下翔太が2年目のジンクスに挑む
2024年に「年男」を迎えるのは、2000年生まれの24歳、1988年生まれの36歳となる選手たちだ。2024年の干支は「辰」。辰年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は昨季38年ぶりに日本一となった阪神の選手を取り上げる(支配下選手のみ)。
2000年生まれの年男の筆頭格といえば、2022年ドラフト1位で入団した森下翔太だろう。昨年のルーキーイヤーは「6番・ライト」で開幕スタメンをつかむと、94試合に出場して、打率.237、10本塁打、41打点の成績を残し、即戦力として活躍した。
夏場の7月9日ヤクルト戦でプロ初本塁打を放つと、後半戦は3番に定着。9月8日の広島戦では、球団の新人右打者としては岡田彰布監督以来43年ぶりとなる2桁本塁打を記録。日本シリーズでも新人最多タイの6打点を挙げるなど、日本一にも大きく貢献した。
充実の1年目を終えた森下が2年目に見据えるのは、外野のレギュラー獲りだ。1年目は記憶に残る活躍を見せた一方で、2度の二軍落ちを経験。好不調の波が大きかった打撃を安定させ、今年は1年間通してスタメンに名を連ね、さらなる飛躍の年とする。
また、野手では小幡竜平と野口恭佑も年男を迎える。小幡は昨年、遊撃で開幕スタメンを勝ち取るも、シーズン途中から木浪聖也がレギュラーに定着したため、47試合の出場にとどまった。ただ、課題だった打撃では91打席に立ち、キャリアハイとなる打率.282をマークするなど、初めて一軍でシーズンを完走。今年はレギュラー奪取へ勝負の年となる。
一方の野口は九州産業大から育成1位で入団した昨季、二軍で67試合に出場し、打率.303、6本塁打、18打点をマーク。秋季キャンプで岡田監督にその打力を評価され、11月14日に支配下選手登録された。2年目の今年は持ち前の長打力を武器に、外野のレギュラー争いに殴り込みをかけたい。