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DeNAの2024「年男」鈴木尚典コーチ以来の連続首位打者に挑む宮﨑敏郎、遊撃レギュラー狙う林琢真

2024 1/3 06:00SPAIA編集部
DeNAの2024「年男」
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ⒸSPAIA

宮﨑敏郎は最年長タイ記録36歳での首位打者なるか

2024年に「年男」を迎えるのは、2000年生まれの24歳、1988年生まれの36歳の選手たちだ。2024年の干支は「辰」。辰年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は三浦大輔政権4年目で悲願のペナント制覇を目指すDeNAの選手を取り上げる(支配下選手のみ)。

DeNAの宮﨑敏郎


DeNAの「年男」はルーキー含め7人。その中で唯一の1988年生まれがプロ12年目を迎える宮﨑敏郎だ。通算打率.304を誇る球界屈指のスプレーヒッターは、昨季124試合に出場してキャリアハイとなる打率.326をマーク。自身6年ぶり2度目の首位打者に輝いた。9月25日の巨人戦(横浜)では、通算1075試合目で初盗塁も記録した。

今季は現一軍打撃コーチの鈴木尚典氏が1998年に達成して以来、球団2人目となる2年連続首位打者に挑む。36歳シーズンでの首位打者は最年長タイ記録でもある。「ハマのプーさん」のバットから今年も目が離せない。

宮﨑と同じ内野手では、2年目の林琢真が2000年の辰年生まれ。ルーキーイヤーの昨季は「2番・三塁」で開幕スタメンを勝ち取り、本職の二塁のほか、遊撃も守るなど内野のユーティリティープレーヤーとして存在感を発揮。65試合に出場し、打率.206、11打点、7盗塁の成績を残した。今季は打力アップを図り、遊撃のレギュラーを狙う。

同じく2年目を迎える橋本達弥も年男。昨季は即戦力として期待されながらも一軍登板はなし。二軍では中継ぎとして32試合に登板して4勝3敗、防御率3.00の成績だった。今季は自慢の直球とフォークに磨きをかけ、一軍マウンドを主戦場にしたい。

その橋本のライバルとなるのが6年目の宮城滝太。滋賀学園高から2018年育成1位で入団した右腕は2022年に支配下選手へ昇格。昨季は中継ぎとして一軍デビューを果たし、11登板で3ホールドを挙げ、防御率3.86の数字を残した。今季はブルペン内での序列を上げ、勝ちパターン入りを狙いたい。

打者転向3年目の勝又温史も年男

このオフに支配下登録を勝ち取った勝又温史も2000年生まれの年男だ。日大鶴ケ丘から2018年ドラフト4位で入団し、速球派投手として期待されたが、2021年オフに戦力外に。高校時代から定評のあった打撃と身体能力の高さを生かすため、野手として育成選手で再契約した。

すると、転向1年目に二軍ながら打率.293、6本塁打を記録し、今春のキャンプでは一軍入り。シーズン中での昇格はならなかったが、二軍で105試合に出場し、打率.272、6本塁打、30打点の成績を残した。野手転向3年目の今季は外野手の一軍争いに加わることができるか注目だ。

6年目捕手の益子京右も辰年生まれの年男。栃木・青藍泰斗高から2018年ドラフト5位で入団し、3年目の2021年に一軍初昇格。10月23日の中日戦では、プロ初出場、初先発で初安打も記録した。しかし、その後の2年間は一軍で1試合ずつの出場にとどまっている。松尾汐恩ら年下捕手も加入する中、今年は一軍で結果を残したい。

ドラフト6位ルーキーの井上絢登も2000年生まれの年男。昨年は四国IL・徳島で打率.312、14本塁打、39打点をマークし、本塁打と打点の二冠を獲得しており、将来の主軸候補として期待が大きい。その証しに球団からは筒香嘉智の背負っていた「55」を託された。1年目から持ち前の長打力を武器に、一軍外野争いに加わりたい。

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