「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【ルーキー通信簿】日本ハムは北山亘基、上川畑大悟の下位指名組が大車輪の活躍

2022 11/7 06:00SPAIA編集部
日本ハムのルーキー通信簿,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

ドラ8の北山が中継ぎに抑えにフル回転

2022年のプロ野球界は、ロッテの松川虎生が高卒捕手として史上3人目の開幕マスクをかぶり、巨人の大勢が新人最多タイの37セーブを挙げるなど、ルーキーの活躍が目立つ1年となった。

そこで球団ごとに一軍で活躍したルーキーの通信簿を作成してみた。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目を5段階で評価している。

今回はパ・リーグ最下位に終わった日本ハムを見ていこう。

日本ハムのルーキー通信簿インフォグラフィック


投手では京産大からドラフト8位で入団した北山亘基が大活躍だった。新庄剛志新監督の船出を飾る開幕投手を務めると、1年間一軍に帯同して中継ぎ、抑えとフル回転。チーム最多の55試合に登板して3勝5敗16ホールド9セーブ、防御率3.51の好成績を残した。

投手の各項目は球威がリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算定した。

北山はストレートの平均球速が150.4キロと150キロ超えで球威は「4」、K%も26.5と優秀。51.1投球回で58個の三振を奪い、奪三振も「4」となった。BB%が12.8とやや悪く制球力は「2」と課題を残すが、守護神を務められるだけの能力を備えている。来季どのような活躍を見せてくれるか楽しみだ。

その他の投手は一軍でほぼ登板がなかったため、評価対象外とした。金沢学院大から6位入団の長谷川威展は2試合に登板して1ホールド、2奪三振の成績。1位・達孝太、5位・畔柳亨丞、7位・松浦慶斗の高卒3投手も一軍の舞台を経験した。来季の飛躍が期待される。

ドラ9上川畑大悟がショートのレギュラー奪取

野手では、ドラフト9位の上川畑大悟の活躍が目立った。交流戦開幕と同時に一軍へ昇格すると、近年、固定できなかったショートの定位置を奪取。社会人時代から評価の高かった守備だけでなく、打撃でも301打席で打率.291、2本塁打、17打点の成績を残し、チームに貢献した。

野手の各項目は、パワーがリーグの平均ISO(=長打率-打率:長打力を示す指標)、選球眼は同BB/K(四球と三振の割合から打者の選球眼を見る指標)、走力は同spd(走力を示す指標)、貢献度は同wRC(特定の打者が生み出した得点を示す指標)から算定している。

167センチと小柄なためISOが.065でパワーは「1」となったが、選球眼は「4」とアプローチ面で高評価。走力は「3」と平均的だったが、80試合の出場ながらwRCはチーム5位の33.9で貢献度は「3」とまずまずの数字を残した。今季は全打順を経験したが、来季は得意の選球眼を生かして1・2番の上位に固定されるよう、さらなる打力アップを図りたい。

一方、こちらも社会人から3位で入団した水野達稀は、「9番・遊撃」で開幕スタメンを勝ち取るも8試合に出場して15打数無安打で二軍落ち。最終的には21試合に出場して打率.122の成績に終わった。

44打席とあまり打席に立てなかった影響もあるが、パワー(ISO:.049)と選球眼(K/BB:0.13)は最低評価の「1」。ただ、走力は「4」と走塁面では持ち味を発揮していた。来季一軍に定着するためには打力の向上は必須だろう。

その他では、ドラフト2位・有薗直輝と同4位・阪口樂の高卒コンビがともに一軍デビューを飾っている。坂口はプロ初ヒットも記録した。

2022年ドラフトでは、日体大の“二刀流”矢澤宏太やMLBメッツ傘下の3Aに所属していた加藤豪将ら、即戦力を中心に獲得した日本ハム。若手の底上げは順調に進んでいるだけに、来季は最下位からの巻き返しを期待したい。

【関連記事】
2022年日本ハムの年俸ランキング、伊藤大海が2年目でトップ10入り
日本ハム、沖縄秋季キャンプメンバー発表 清宮幸太郎ら27人、山田遥楓ら新加入3人も参加
西武・山田遥楓と日本ハム・佐藤龍世のトレード成立、広島・長野久義は巨人復帰