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【ルーキー通信簿】中日はドラ2鵜飼航丞が持ち前の長打力発揮 2年目の飛躍に期待

2022 11/7 11:00SPAIA編集部
中日のルーキー通信簿,ⒸSPAIA
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鵜飼航丞が開幕3連戦から活躍も…

2022年のプロ野球界は、ロッテの松川虎生が高卒捕手として史上3人目の開幕マスクをかぶり、巨人の大勢が新人最多タイの37セーブを挙げるなど、ルーキーの活躍が目立つ1年となった。

そこで球団ごとに一軍で活躍したルーキーの通信簿を作成してみた。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目を5段階で評価している。

今回はセ・リーグ最下位に終わった中日を見ていこう。

中日のルーキー通信簿インフォグラフィック


中日の新人選手のうち一軍で活躍を見せたのは、駒澤大からドラフト2位で入団した鵜飼航丞のみだった。鵜飼は開幕一軍入りを果たすと、2戦目(対巨人、東京ドーム)にスタメン出場し、プロ初安打を記録。翌日の3戦目には初本塁打を放つなど華々しいデビューを飾った。

だが、6月に入ると月間打率1割台と苦しみ二軍に降格。7月には「左腓腹筋内血腫除去」の手術を受けた影響で離脱し、一軍に復帰したのはシーズン終了間際だった。それでも59試合の出場で打率.206ながら4本塁打を放ち、長距離砲としての片鱗を示した。

野手の各項目は、パワーがリーグの平均ISO(=長打率-打率:長打力を示す指標)、選球眼は同BB/K(四球と三振の割合から打者の選球眼を見る指標)、走力は同spd(走力を示す指標)、貢献度は同wRC(特定の打者が生み出した得点を示す指標)から算定した。

鵜飼はISOが.122でパワーは「4」と、持ち前の長打力を一軍の舞台でも発揮。その一方、195打席で64三振、BB/Kも0.14と打撃の粗さが目立ち、選球眼は「1」と課題を残した。途中離脱もあったため貢献度は「2」。来季は持ち味のパワーを生かすためにも、アプローチ面の改善は必須だろう。

1位ブライト、3位石森は即戦力として期待も一軍出場なし

鵜飼以外のルーキーたちは、残念ながら一軍の試合にはほぼ出場できずに1年目を終えた。ドラフト1位で上武大から入団したブライト健太は右肩痛に苦しみ、二軍でも出場は46試合のみ。まずは1年間戦える身体をつくり上げることが最優先だろう。

同じく大卒の6位・福元悠真は7月に一軍デビューを果たし、1試合の出場ながらプロ初安打もマーク。4位・味谷大誠と5位・星野真生の高卒組は二軍でともに50試合以上に出場した。

ルーキー唯一の投手だった3位・石森大誠は、リリーフの即戦力として期待も一軍登板はなし。二軍でも17試合に登板して防御率6.33、21.1イニングで20四球を与えるなど制球に苦しんだ。6月中旬に左ひじ痛で離脱して以降、復帰できずにシーズンを終えている。

2022年ドラフトでは、沖縄大の仲地礼亜投手をはじめ、明治大の村松開人ら内野手を4人指名するなど弱点を重点的に補強した中日。満を持して就任した立浪和義監督も2年連続最下位は許されないだけに、自身で獲得した若手を鍛え上げ、巻き返しを図りたいところだ。

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