2022年最多安打の岡林勇希が絶好調
中日の岡林勇希が連続試合安打を継続している。8日のDeNA戦初回に今永昇太から内野安打を放ち、7月11日のヤクルト戦から始まった連続試合安打を「21」に伸ばした。1949年に西沢道夫がマークした球団記録の25試合連続安打にあと4試合に迫っている。
7月は月間打率.382と調子を上げており、シーズン打率でもリーグ3位と首位打者が狙える位置まで浮上。安打数はリーグトップを走っており、2022年の最多安打に続いて2年連続のタイトルが期待される。
菰野高からドラフト5位で入団して4年目。俊足強肩強打で伸び盛りの21歳はどこまで連続安打記録を伸ばせるだろうか。
高橋慶彦の33試合が歴代1位
岡林は今やリーグ屈指のヒットメーカーの一人だが、長いプロ野球の歴史では上には上がいる。連続試合安打ランキングが下の表だ。
歴代1位は1979年に広島・高橋慶彦が記録した33試合連続安打。40年以上も破られていないことからも、いかに継続することが難しいかよく分かる。
2位は阪急・長池徳士が1971年に記録した32試合、3位は同じく阪急・野口二郎が1946年に記録した31試合といずれも古い記録だ。野口は通算237勝を挙げた投手で、毎試合ではなく、登板した試合での連続安打だった。
2015年に3位に並んだのが西武の秋山翔吾。年間216安打のNPB新記録を樹立したシーズンだった。
5位タイにも1976年の巨人・張本勲、1977年の阪急・福本豊と40年以上前の記録が並ぶ。さらに2011年にマット・マートン、2022年に近本光司の阪神勢が30試合連続安打を記録した。
9位は横浜のグレン・ブラッグスが1993年に記録した29試合。10位タイに南海のトニー・バナザード(1988年)と阪神の桧山進次郎(2001年)が28試合で並んでいる。
顔ぶれを見渡すと、どちらかと言えば俊足の左打者が多い。岡林がこの中に割って入る可能性も十分にあるだろう。44年ぶり新記録誕生が期待される。
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