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プロ野球タイトルホルダーの出身高校ランキング【打者編】

2020 6/4 11:00SPAIA編集部
西武・森友哉(左)と中村剛也ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

大阪桐蔭が5人でトップ、2位はPL学園

プロ野球の打撃タイトルで主要3部門とされる首位打者、本塁打王、打点王。2リーグ制となった1950年以降で3タイトルのいずれかを獲得した選手の出身高校をランキングにしてみた。同一選手が複数回タイトルを獲得しても1人とカウントし、主要3タイトルの合計人数でランキングしている。

打撃タイトルホルダーの出身高校ランキング

1位はやはりと言うべきか、大阪桐蔭。2020年のプロ野球界で最大勢力を占める高校球界屈指の強豪は、5人のタイトルホルダーを輩出している。

実に6度の本塁打王、4度の打点王に輝いた希代のアーティスト・中村剛也(西武)を始め、2010年に打率.346で首位打者に輝いた西岡剛(BCリーグ・栃木)、2014、2016年の2度、打点王のタイトルを獲得した中田翔(日本ハム)、同じく2013、2018年と2度の打点王に輝いた浅村栄斗(楽天)、2019年の首位打者・森友哉。いずれもプロ野球史に名を残す名選手ばかりだ。

2位は大阪桐蔭が台頭する前に高校球界の頂点に君臨していたPL学園。阪急の主軸として2度の首位打者と3度の打点王に輝いた加藤秀司、近鉄時代の1987年に首位打者を獲得し、現在はソフトバンクの二軍打撃コーチを務める新井宏昌、2003年に首位打者、2005年に打点王と阪神の2度の優勝に貢献した今岡誠(ロッテ二軍監督)、中日時代に2度、首位打者に輝いた福留孝介(阪神)の4人だ。PLが最も強かった頃の主軸だった清原和博、立浪和義、片岡篤史らはタイトルを獲得していない。

市和歌山商は左の巧打者3人で3位

3位は3人の2校が並んだ。千葉の名門・習志野は、中日の主軸として2度の首位打者に輝いた谷沢健一、「ミスタータイガース」と呼ばれ、本塁打王3度、打点王にも1度輝いた掛布雅之、2001年の首位打者・福浦和也(ロッテ二軍ヘッド兼打撃コーチ)の3人を輩出している。

同じく3人で並ぶのが市和歌山商(現市和歌山)。1981年に首位打者に輝き、阪神球団初の2000安打を達成した藤田平、2度の首位打者に加え盗塁王も獲得している正田耕三(元広島)、2015年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得した川端慎吾と、いずれも左打ちの巧打者を輩出している。

5位タイには7校が並んだ。習志野のライバル・銚子商が1974年夏の甲子園で初優勝した時の4番だった篠塚利夫は、巨人時代に首位打者2回。宇野勝はショートとして史上唯一の本塁打王を1984年に獲得している。

早稲田実から毎日入りした榎本喜八は「安打製造機」と呼ばれた打力で2度の首位打者。もう一人の王貞治(ソフトバンク会長)は説明の必要もないだろう。本塁打王15回、打点王13回、首位打者5回という不滅の金字塔を打ち立てた、日本が誇る大打者だ。

緑のユニフォームでお馴染みの二松学舎大付からは、初芝清(元ロッテ)が1995年に打点王、鈴木誠也(広島)は打率.335で2019年の首位打者に輝いた。

横浜、愛工大名電、履正社、東福岡など並ぶ

春夏合わせて5度の甲子園優勝を誇る横浜も2人輩出している。鈴木尚典は横浜マシンガン打線の主軸として1998年の日本一に貢献。同年と、その前年の2度、首位打者に輝いた。2020年からMLBレイズに移籍した筒香嘉智はDeNA時代の2016年に44本塁打、110打点で二冠王に輝いている。

愛工大名電は山崎武司とイチローという好対照の2人。山崎は中日時代の1996年と楽天時代の2007年の2度、両リーグで本塁打王を獲得。2007年は打点王にも輝いている。イチローはオリックス時代に7年連続首位打者のほか、打点王、盗塁王、最多安打、最高出塁率など数々のタイトルを獲得。MLBでも首位打者を2回、盗塁王を1回獲得している。

2019年夏の甲子園を制した履正社も2人輩出。高校通算55本塁打を放ったT-岡田(オリックス)は2010年に33本で本塁打王。3度のトリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)は2015年に本塁打王に輝き、他にも3度の盗塁王、最多安打、最高出塁率のタイトルを獲得している。

5位タイの7校目は東福岡。平井光親(元ロッテ)は1991年に規定打席ギリギリで首位打者を獲得した。「松坂世代」の村田修一は横浜時代の2007、2008年に2年連続本塁打王に輝いている。

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