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2020年度プロ野球選手出身高校ランキング

2020 4/11 11:00SPAIA編集部
左から阪神・藤浪晋太郎、西武・松坂大輔、巨人・小林誠司ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

1位:大阪桐蔭21人

学歴社会は昔の話と言われるが、プロ野球選手の球歴はいつの時代も気になるものだ。ひと昔前はPL学園出身が多数を占めていたが、現在はどうだろうか。2020年現役選手の出身高校を調べてみた。

プロ野球出身高校ランキング

1位は今や高校球界の頂点に君臨する大阪桐蔭。実に21人を数える。

最年長は西武・中村剛也と阪神・岩田稔。プロの第一線で活躍する2人は意外にも甲子園に出場していない。ロッテ、阪神などで活躍した、1学年下の西岡剛も名を連ねる強力布陣で臨んだ2001年の最後の夏は、大阪大会決勝まで勝ち進んだものの上宮太子に敗戦。注目のスラッガーだった中村は高校通算83本塁打で終止符を打ち、岩田は糖尿病を発症して登板できなかった。

現役で2人に続く世代は中日・平田良介。エース辻内崇伸(元巨人)とともに臨んだ3年夏の甲子園では準々決勝・東北戦で1試合3本塁打の活躍を見せたが、準決勝で田中将大(現ヤンキース)擁する駒大苫小牧に敗れた。

その年に1年生スラッガーとして出場していたのが中田翔。2年夏の甲子園では、2回戦で早実・斎藤佑樹と対戦して敗れている。

他にも2012年春夏連覇した時のエース・藤浪晋太郎や、2018年に2度目の春夏連覇を達成した時のメンバー、根尾昂、藤原恭大、柿木蓮、横川凱の4人らプロでも活躍する選手がズラリと並んでいる。

大阪桐蔭出身プロ野球選手

2位:横浜18人

2位は18人の横浜。最年長は自らの名前が世代の冠になっている西武・松坂大輔だ。今年9月で40歳になる。「松坂世代」の現役は松坂のほか、阪神・藤川球児、ソフトバンク・和田毅、楽天・久保裕也、渡辺直人の5人となった。

松坂に続く世代が34歳の楽天・涌井秀章とDeNA・石川雄洋。2004年夏の甲子園ではベスト8に進出している。

ほかにも明治大学を経てドラフト1位で中日入りし、2019年に11勝を挙げた柳裕也、2016年夏の甲子園で履正社・寺島成輝(現ヤクルト)と投げ合って敗れた楽天・藤平尚真ら本格派右腕を輩出。昨年のドラフトでは「高校四天王」と呼ばれた及川雅貴が阪神から3位指名されている。

横浜出身プロ野球選手

3位:広陵15人

3位は広島の強豪・広陵。現役15人中、3分の1にあたる5人が広島に在籍している。甲子園で鮮烈な印象を残したのは2007年だろう。広島・野村祐輔と巨人・小林誠司のバッテリーで決勝進出。佐賀北に8回まで4-0でリードしていたものの、まさかの逆転満塁本塁打を浴びて優勝を逃した。

2017年にあの清原和博をの記録を塗り替える1大会6本塁打をマークした中村奨成も決勝で花咲徳栄に敗れて準優勝だった。

広陵出身プロ野球選手

4位:東海大相模10人

4位も横浜に続いて神奈川県勢の東海大相模。最年長は今年31歳の巨人・菅野智之と広島・田中広輔。3年夏は神奈川大会準決勝で横浜に敗れ、甲子園出場はならなかった。2人は東海大でもチームメートとして汗を流し、プロでもともに一線級で活躍している。

2人の1年後輩だったのが日本ハム・大田泰示。甲子園出場は果たせなかったが、高校通算65本塁打のパンチ力で巨人にドラフト1位で入団。日本ハム移籍後に素質開花し、2019年は自身初の20本塁打をマークした。

甲子園で優勝したのは中日・小笠原慎之介とオリックス・吉田凌。2015年夏、二枚看板として決勝進出し、仙台育英・佐藤世那(元オリックス)との対決を制した。

東海大相模出身プロ野球選手

4位:日大三10人

東海大相模と並んで4位だったのは日大三。最年長は2001年夏の甲子園優勝投手のヤクルト・近藤一樹だ。同年のドラフトで近鉄から7位指名を受けて入団し、合併したオリックスを経て、2016年シーズン中にトレードでヤクルトに移籍。2018年には74試合に登板して7勝35ホールドをマークして最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得するなど、ベテラン右腕健在を示している。

2011年夏の甲子園優勝メンバーだったのが阪神・髙山俊と日本ハム・横尾俊建。2年春の選抜でも準優勝している2人は、決勝で北條史也(現阪神)、田村龍弘(現ロッテ)擁する光星学院を11-0で粉砕した。

また、早実・清宮幸太郎(現日本ハム)から5打席連続三振を奪って名を馳せた櫻井周斗は2017年ドラフト5位でDeNAに入団した。

日大三出身プロ野球選手

6位:仙台育英9人

6位は東北の雄・仙台育英。最年長は今年12月で31歳になる由規だ。3年夏の甲子園では最速155キロをマークして度肝を抜き、ドラフト1位でヤクルトに入団。2010年には12勝を挙げたが、ケガでブランクをつくり、楽天に移籍した2019年9月26日の西武戦で481日ぶりの1軍登板を果たした。

ロッテ・平沢大河は2015年夏の甲子園で決勝進出。東北勢悲願の初優勝に王手をかけたが、決勝で中日・小笠原慎之介とオリックス・吉田凌を擁する東海大相模に敗れた。

仙台育英出身プロ野球選手

6位:花咲徳栄9人

仙台育英と9人で並ぶのが花咲徳栄だ。全国区の強豪と言われるようになってから日が浅いため、9人もいる割に最年長はまだ25歳と若いオリックス・若月健矢とDeNA・楠本泰史の2人。

履正社・寺島成輝(現ヤクルト)、横浜・藤平尚真(現楽天)と並んで「高校ビッグ3」と呼ばれた高橋昂也(現広島)は、2016年夏の甲子園で3回戦進出した。高橋の控えだった1学年下の清水達也(現中日)は翌2017年夏の甲子園で背番号1を背負い、決勝で中村奨成のいた広陵を破って埼玉県勢初優勝を飾った。その時のチームメートだった西川愛也は西武、1年後輩の野村佑希は日本ハムに入団している。

花咲徳栄出身プロ野球選手

8位:青森山田8人

8位タイで8人の4校が並んだ。青森山田出身の最年長はオリックス・吉田一将。日大、JR東日本を経て2013年ドラフト1位でプロ入りした。

京田陽太は日大からドラフト2位で中日に入団し、ルーキーイヤーからレギュラーに定着。社会人を経由して2年遅れでプロ入りした高校時代の同級生、阪神・木浪聖也もルーキーイヤーだった昨年、113試合に出場するなど、同じ内野手として切磋琢磨している。

青森山田出身プロ野球選手

8位:敦賀気比8人

北陸の強豪・敦賀気比も8人。最年長は38歳になる西武・内海哲也だ。2年秋の明治神宮大会で準優勝し、翌春のセンバツ出場を確実していたが不祥事で辞退。3年夏は福井大会決勝で敗れ、甲子園には出場できなかった。プロ入り後は巨人の左腕エースとして通算133勝をマーク。FA移籍した炭谷銀仁朗の人的補償で2019年から西武のユニフォームに袖を通した。

オリックス・吉田正尚は2年春のセンバツでベスト8進出。青山学院大からドラフト1位でプロ入りし、持ち前のフルスイングで2019年に29本塁打を放つなど和製大砲として活躍している。

2015年のセンバツ優勝投手・平沼翔太はドラフト4位で日本ハムに入団。プロでは野手としてレギュラー奪取を目指している。

敦賀気比出身プロ野球選手

8位:帝京8人

2011年夏以来、甲子園から遠ざかっている帝京だが、プロにはコンスタントに選手を送り出している。最年長はソフトバンク・中村晃。高校時代は2年夏から3年春夏と3季連続で甲子園に出場し、2年夏ベスト8、3年春ベスト4、3年夏ベスト8と堂々の成績を残す。高校通算60本塁打の実績を引っ提げてプロ入りすると、2014年には最多安打をマークするなど一流プレーヤーの仲間入りを果たした。

中村の1年後輩が日本ハム・杉谷拳士。プロボクシングの世界ランカーだった父から受け継いだ運動神経で高校通算25本塁打。3年時は甲子園出場を果たせなかったが、日本ハムでは貴重なユーティリティープレイヤーとして活躍している。

さらにその1年後輩が阪神・原口文仁。大腸がんを患いながらも実戦に復帰し、ファンを感動させた。

原口の1学年下にはDeNAの山崎康晃がいる。2年夏と3年春に甲子園出場し、亜細亜大からドラフト1位でプロ入りした。プロ5年で通算163セーブをマークし、球界を代表するクローザーとして活躍している。

帝京出身プロ野球選手

8位:履正社8人

大阪桐蔭と大阪の2強を形成する履正社も8人を輩出している。最年長はオリックスのT-岡田。高校時代は大阪桐蔭の平田良介(現中日)、辻内崇伸(元巨人)、近大付の鶴直人(元阪神)らと「浪速の四天王」と呼ばれ、高校通算55本塁打をマーク。甲子園には出場できなかったが、2005年ドラフト1位でプロ入りした。2010年には33本塁打でキングに輝くなどプロ通算170本塁打を放っている。

T-岡田以上にプロで実績を残しているのが山田哲人だ。2010年夏の甲子園では3回戦進出し、ドラフト1位でヤクルト入団。3度のトリプルスリーをマークするなど三拍子そろった球界屈指のプレーヤーとなった。

さらに高校通算65本塁打を放ち、2017年センバツ準優勝を飾ったロッテ・安田尚憲、高校通算49本塁打で2019年夏の甲子園で優勝した阪神・井上広大ら多くの長距離砲を輩出している。

履正社出身プロ野球選手


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