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柔道のオリンピック日本人女子メダリスト一覧、記憶と記録に残る選手たち

2020 4/28 17:00SPAIA編集部
元女子柔道63kg級日本代表の谷本歩実Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

女子柔道 オリンピック全メダリスト紹介

オリンピックにおいて、男子と共に日本のお家芸として注目されるのが女子柔道だ。過去の大会においても、多くのメダリストが誕生してきた歴史がある。大会ごとのメダリストと、その歴史を振り返ってみよう。

【1992年 バルセロナ】
田村亮子 48キロ級 銀
溝口紀子 52キロ級 銀
田辺陽子 72キロ級 銀
立野千代里 56キロ級 銅
坂上洋子 72キロ超級 銅

【1996年 アトランタ】
恵本裕子 61キロ級 金
田村亮子 48キロ級 銀
田辺陽子 72キロ級 銀
菅原教子 52キロ級 銅

【2000年 シドニー】
田村亮子 48キロ級 金
楢崎教子 52キロ級 銀
日下部基栄 57キロ級 銅
山下まゆみ 78キロ超級 銅

【2004年 アテネ】
谷亮子 48キロ級 金
谷本歩実 63キロ級 金
上野雅恵 70キロ級 金
阿武教子 78キロ級 金
塚田真希 78キロ超級 金
横澤由貴 52キロ級 銀

【2008年 北京】
谷本歩実 63キロ級 金
上野雅恵 70キロ級 金
塚田真希 78キロ超級 銀
谷亮子 48キロ級 銅
中村美里 52キロ級 銅

【2012年 ロンドン】
松本薫 57キロ級 金
杉本美香 78キロ超級 銀
上野順恵 63キロ級 銅

【2016年 リオデジャネイロ】
田知本遥 70キロ級 金
近藤亜美 48キロ級 銅
中村美里 52キロ級 銅
松本薫 57キロ級 銅
山部佳苗 78キロ超級 銅

オリンピックで女子柔道が正式採用されたのは、1992年バルセロナ大会から。以降全ての大会で、日本女子代表選手はメダルを獲得している。次項目からは、特に大きな功績を残したメダリスト3人を紹介していく。

日本女子柔道初の金メダル・恵本裕子

日本女子柔道界に、初めてオリンピックの金メダルをもたらしたのが恵本裕子だ。彼女が柔道をスタートしたのは、なんと高校生のとき。それからわずか8年足らずで、オリンピックに出場、金メダルを獲得することになる。

それほど大きな実績を持たないまま代表選手に選考された彼女だが、アトランタの決勝では見事な内股で一本勝ちを見せた。オリンピックという大舞台に関わらず、圧倒的な実力を見せつけたその姿に、驚いた方も多かったのではないだろうか。

「ヤワラちゃん」谷亮子

女子柔道といえば、谷(旧姓・田村)亮子。人気柔道漫画のイメージに照らし合わせて、「ヤワラちゃん」という愛称で親しまれた。

世界選手権6連覇、全日本体重別11連覇など、輝かしい戦歴を持つ彼女ではあるが、オリンピックにおける金メダルへの道のりは、決して簡単なものではなかった。

金メダル獲得が期待されるものの、バルセロナ、アトランタの両大会では惜しくも銀。「最高でも金、最低でも金」と気合いを入れて臨んだシドニーで、ようやく悲願の金メダルを獲得した。

「女三四郎」谷本歩実

女子ながら、どこまでも強気な「一本勝ち」にこだわり、観客を沸かせた谷本歩実。その姿勢から「女三四郎」というニックネームでも親しまれた。2004年アテネと2008年北京大会で金メダルを獲得。どちらも、オール一本勝ちを果たしている。

当時、彼女を指導していたのは1992年バルセロナ大会で金メダルを獲得し「平成の三四郎」と呼ばれていた古賀稔彦コーチだった。金メダルを獲得した瞬間、コーチに抱きつき、喜びを爆発させる姿が放送され、注目を浴びた。

オリンピック女子柔道界のメダルの歴史は、実に輝かしいものだ。連覇を成し遂げた選手も多く、世界に誇れる結果だと言え、その活躍が新たな選手の誕生につながっている。東京2020大会でも、後世に語り継がれるような柔道で観客を魅了してほしい。

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