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卓球プロリーグ「Tリーグ」今秋両国国技館で開幕 開幕戦から「吉村 vs 張本」直接対決か?

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Ⓒマンティー・チダ

国内待望の卓球プロリーグ「Tリーグ」が誕生

日本卓球界に新たな1ページが加わる。国内待望のプロリーグ「Tリーグ」が誕生した。これまで卓球と聞けば、オリンピックや世界選手権などの国別対抗戦や、1月に開催される全日本選手権を思い出す人が多いだろう。そして、海外の大会に出場した日本人選手が優勝や好成績を残し、ニュースなどで活躍を知ることが多かったかもしれない。しかし、10月24日から開幕する「Tリーグ」では、日本のトップ選手や世界ランカーが日本で激しい戦いを繰り広げる。

「Tリーグ」は、最高峰の「Tプレミアリーグ」を頂点にピラミッド型で構成する。そして「世界No.1の卓球リーグを実現する」「卓球のスポーツビジネス価値を高める」「卓球を通じて人生を豊かにする」を理念として掲げる。近年、日本卓球界では10代の選手たちの活躍が目覚ましいが、高齢者でも楽しめるなど、年代関係なく楽しめるスポーツとしても親しまれる。

「Tリーグ」のチェアマンに就任した松下浩二氏は「どのような形を取ればトップの選手が参戦してくれるのか、どのようにすれば会場に足を運んでくれるのか検討してきた。卓球ファンの方々には楽しみになるようなものを作っていきたい」とユニフォーム発表会の席上でスピーチした。

Tプレミアリーグ松下チェアマン

Ⓒマンティー・チダ

Tリーグ初年度は男女それぞれ4チームからスタート

今秋から始まる「Tリーグ」開幕シーズンは、男女4チームずつでスタートする。

男子は以下の4チーム。
・T.T彩たま(埼玉県)
・木下マイスター東京(東京都)
・岡山リベッツ(岡山県)
・琉球アスティーダ(沖縄県)

男子各チームには、吉村真晴(T.T彩たま)、張本智和(木下マイスター東京)、森薗政崇(岡山リベッツ)、丹羽孝希(琉球アスティーダ)ら日本の有力選手が参戦する。

女子は以下の4チーム。
・木下アビエル神奈川(神奈川県)
・TOP名古屋(愛知県)
・日本生命レッドエルフ(大阪府)
・日本ペイントマレッツ(大阪府)

女子各チームには、浜本由惟(木下アビエル神奈川)、平野美宇・早田ひな(共に日本生命レッドエルフ)、加藤美優(日本ペイントマレッツ)らが参戦する。

チームは6名以上の登録で、かつ世界トップクラス(10位以内)の選手1名以上との契約が義務付けられているので、世界で活躍する選手たちが日本にやってくるかもしれない。

Tプリミアリーグユニフォーム発表会

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Tリーグ 2018-2019シーズン試合方式

「Tリーグ」では、チーム間の対戦を「チームマッチ」と呼び、1チームマッチは4マッチで構成する。第1マッチはダブルス、第2マッチから第4マッチまではシングルスとなり、2勝2敗となった場合のみ、ビクトリーマッチ(延長戦)としてシングルスが行われる。すべてのチームマッチは、必ず第4マッチまで実施し、第2・第3マッチ間にハーフタイムを設ける。

シングルスは5ゲームマッチ、ダブルスは3ゲームマッチとする。ただし、ビクトリーマッチまでもつれた場合は、シングルス1ゲームマッチとなる。
※1チームマッチには4名以上出場しないといけない。一人の選手が連続する2マッチに出場できない。(ビクトリーマッチを除く)

1チームマッチで勝利すると、勝ち点3を獲得する。2勝2敗から延長戦で敗れたチームにも勝ち点1が与えられ、4勝0敗で勝利した場合は、さらに勝ち点1を加え4点を獲得することができる。なお、シーズン勝ち点の合計が同点となった場合、総得失マッチ数、総得失ゲーム数、総得失ポイント差、当該チーム同士の対戦成績、抽選の順番で順位を決定する。

リーグ戦は10月から3月まで行われ、2月までのレギュラーシーズンにおいての上位2チーム(男女それぞれ)が、3月のプレーオフ(FINAL)に進出。優勝をかけて戦う。

「アンダーアーマー」ブランドを展開する株式会社ドームとパートナーシップ契約

Tリーグは、「アンダーアーマー」ブランドを展開する株式会社ドーム(東京都江東区)とパートナーシップ契約を結んだ。プロ野球やバスケットボールなどで実績を残した「アンダーアーマー」は各チームのユニフォームもデザイン。代表取締役の安田秀一氏は「松下チェアマンの熱意、これしかないです。新しい卓球の歴史に少しでも貢献できると思うと大変うれしい思いでいっぱいです」とTリーグに賛同した理由を明かした。ユニフォーム発表会でも、手を横に広げTポーズを作るなど、終始和やかなスピーチとなった。

Tポーズを取る安田秀一氏

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当日ユニフォームに袖を通した吉村真晴も「フィット感やデザインも格好いい。暑い中でも汗を吸収してくれる。デザインも埼玉を意識したものが入っているので、埼玉を意識して戦えるのは良いことですね」と評価した。試合の時、アンダーアーマーのアンダーウェアを着用しているようで「実は結構嬉しい」と話し、ランニングやトレーニング時も着用していることを明かして「これも縁なのかな?」と喜びを素直に表現していた。

Tリーグ理事に福原愛さんが就任

Tリーグの理事に福原愛さんも名を連ねた。「愛ちゃん」という愛称で幼少期から注目を集め、リオデジャネイロ五輪では卓球女子日本代表のキャプテンとしてチームをまとめ、女子団体では銀メダルを獲得した。Tリーグでは理事に就任し、「Tリーグの理事として、世界一のリーグになるよう貢献したい。参戦する選手全員がすごいので、楽しみです」と明るくスピーチした。夫の江宏傑は、琉球アスティーダの選手として「Tリーグ」に参戦する。

お披露目されたユニフォームについては「とてもカラフルで統一感がある。ユニフォームを見て、ついに始まるのかと思うとワクワクする」と期待を膨らませていた。

Tリーグ理事の福原愛さん

Ⓒマンティー・チダ

開幕戦は東京・両国国技館 男子「T.T彩たま vs 木下マイスター東京」

Tリーグに参加する4チームのユニフォーム発表会が行われ、ユニフォームと合わせて開幕戦のカードも発表された。開幕戦の会場は、大相撲の聖地、東京・両国国技館。対戦カードは男子が「T.T彩たま vs 木下マイスター東京」(10月24日19時試合開始)、女子は「TOP名古屋 vs 日本生命レッドエルフ」(10月25日19時試合開始)と発表された。

松下チェアマンは「私から見えている選手の中でカード選定をした」と決定した背景を明かした。「かなり強い選手が入っている。日本人中心のチームもあれば、国籍が多国籍に渡るチームもある。『強い選手が出場する』ことにこだわりたい」と続けた。「世界ランク10位以内の選手1名以上契約義務」は、まさに「強い選手」を意味する。

特に男子は、開幕戦から世界で活躍する日本人選手同士の対戦に注目したい。リオデジャネイロ五輪の団体銅メダルメンバーで、2017年世界選手権混合ダブルス金メダルの吉村が所属する「T.T彩たま」と、全日本卓球選手権で9度の優勝経験がある水谷隼を下して、弱冠15歳で史上最年少優勝を果たした張本智和が所属する「木下マイスター東京」が開幕戦から激突する。
吉村は「自分たちもモチベーションが高くなってきた。初年度のチャンピオンを目指したい」と意気込みを語る。また、張本は「開幕戦でプレーできる選手も限られているので、出場していい流れを作りたい」とした。

吉村・張本

Ⓒマンティー・チダ


琉球から参戦する丹羽孝希は、背番号を「28」とした。「に(2)わ(8)ですね。特に好きな数字はなかったので、そのようにしました」と理由を話す。「プレーで観客に卓球の面白さを伝えることが大事。これまでドイツやフランスでプレーしたが、移動が大変で言葉の壁にもぶつかり、ストレスがたまるときがあった。しかし日本でプレーする場合、そういうストレスもない。これまで全日本選手権ぐらいしか国内でプレーする機会がなかったので、国内で試合ができるのは楽しみです」と期待を寄せた。

女子も高3トリオの内の二人、平野美宇・早田ひなが所属する「日本生命レッドエルフ」が開幕戦に登場する。世界で活躍し、成長著しい二人のプレーぶりから目が離せない。

松下チェアマン「卓球のイメージを変えるような開幕戦にしたい」

そして忘れてはいけない、開幕戦のエンターテイメントについて、松下チェアマンに質問をした。「それは今考えている最中です。アリーナ競技のプロリーグとして先輩のBリーグがエンターテイメントに力を入れているので、参考にしながら、皆さんが楽しんでもらえるようなものを提供したい。卓球のイメージを変えるようなものにできれば、卓球も発展できる」と話す。最高峰の舞台で、イメージが良い意味で壊れることを期待したい。

「Tリーグ」開幕まで3か月を切った。新たな日本卓球界の歴史がここからスタートする。

Tリーグの理事福原愛と張本智和、吉村真晴、丹羽孝希他、Tポーズ

Ⓒマンティー・チダ

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