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サッカーJ2リーグ出身高校ランキングTOP10、前橋育英が最多24人

2022 6/3 06:00椎葉洋平
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第1位 群馬県・前橋育英高校(24人)プレミアリーグEAST所属

近年はJクラブのユースからプロ入りする選手が増えてはいるものの、依然として高校サッカーからJリーグ入りする選手も多い。そこで2022年にJ2でプレーする選手の出身高校ランキングを作成した。トップ10を紹介する。

2022年J2リーグ出身高校ランキング


廣井友信(ツエーゲン金沢)
細貝萌(ザスパクサツ群馬)
白石智之(ザスパクサツ群馬)
岡本一真(ザスパクサツ群馬)
田部井悠(ザスパクサツ群馬)
田部井涼(横浜FC)
近藤友喜(横浜FC)
皆川佑介(ベガルタ仙台)
吉田朋恭(モンテディオ山形)
後藤田亘輝(水戸ホーリーホック)
小澤章人(水戸ホーリーホック)
五十嵐理人(栃木SC)
宮崎鴻(栃木SC)
小島秀仁(ジェフユナイテッド千葉)
飯島陸(ヴァンフォーレ甲府)
秋山裕紀(アルビレックス新潟)
渡邊泰基(アルビレックス新潟)
松田陸(ツエーゲン金沢)
野口竜彦(ファジアーノ岡山)
関憲太郎(レノファ山口FC)
櫻井辰徳(徳島ヴォルティス)
富澤雅也(V・ファーレン長崎)
笠柳翼(V・ファーレン長崎)
吉田舜(大分トリニータ)

J2最多は、J1では4位の前橋育英高校。他校を圧倒する24人を輩出している。ここ6大会の全国高校サッカー選手権で優勝1回、準優勝2回など、近年特に実績を残しており、今季からはプレミアリーグEASTで戦っている。山口素弘、故・松田直樹、細貝萌など日本代表選手も複数輩出している名門校だ。

第2位 青森県・青森山田高校(16人)プレミアリーグEAST所属

田中雄大(ブラウブリッツ秋田)
伊東俊(ロアッソ熊本)
松本怜(大分トリニータ)
櫛引政敏(ザスパクサツ群馬)
天笠泰輝(ザスパクサツ群馬)
ビスマルク(いわてグルージャ盛岡)
三國ケネディエブス(栃木SC)
三國スティビアエブス(水戸ホーリーホック)
武田英寿(大宮アルディージャ)
山田将之(大宮アルディージャ)
髙橋壱晟(ジェフユナイテッド千葉)
バスケス・バイロン(東京ヴェルディ)
宇野禅斗(FC町田ゼルビア)
松木駿之介(ファジアーノ岡山)
池上丈二(レノファ山口FC)
高橋秀典(レノファ山口FC)

近年の高校サッカー界を席巻している青森山田高校は16人で2位に入った。全国高校サッカー選手権では直近6大会で3度の優勝、1度の準優勝。Jクラブのユースチームも参加するプレミアリーグEASTでも、3度の優勝を誇っている。

第3位 千葉県・市立船橋高校(15人)プレミアリーグEAST所属

中村充孝(いわてグルージャ盛岡)
真瀬拓海(ベガルタ仙台)
井岡海都(ベガルタ仙台)
藤田雄士(ブラウブリッツ秋田)
山田拓巳(モンテディオ山形)
石井秀典(徳島ヴォルティス)
渡辺広大(ザスパクサツ群馬)
佐藤優也(ロアッソ熊本)
加藤弘堅(東京ヴェルディ)
高宇洋(アルビレックス新潟)
矢村健(アルビレックス新潟)
福元友哉(ファジアーノ岡山)
笠原昂史(V・ファーレン長崎)
小出悠太(大分トリニータ)
積田景介(FC琉球)

布啓一郎監督が就任した1980年代に台頭し、全国高校サッカー選手権優勝5回、準優勝2回。全国高校総体(インターハイ)9回の優勝を誇る市立船橋高校。「市船(いちふな)」の名でお馴染みの同校は15人を輩出している。現役以外でも川崎フロンターレの監督・鬼木達氏や、北嶋秀朗、中村直志、西紀寛などそうそうたる面々が並ぶ。

第4位 千葉県・流通経済大学付属柏高校(13人)プレミアリーグEAST所属

加藤千尋(ベガルタ仙台)
増田繁人(ブラウブリッツ秋田)
新垣貴之(モンテディオ山形)
深津康太(FC町田ゼルビア)
三門雄大(大宮アルディージャ)
白井裕人(ツエーゲン金沢)
田口泰士(ジェフユナイテッド千葉)
秋山陽介(ジェフユナイテッド千葉)
松原颯汰(ジェフユナイテッド千葉)
田上大地(アルビレックス新潟)
松澤香輝(徳島ヴォルティス)
呉屋大翔(大分トリニータ)
猪瀬康介(FC琉球)

J1では1位だった流通経済大学付属柏高校は4位に入った。ラグビー部も全国区の強豪だ。J2で現役のOBは13人で、高校から直接プロ入りしなくても、系列の流通経済大学を経てプロになる選手が多い。一貫した指導、教育ができることは大きな強みだろう。

第5位タイ 福岡県・東福岡高校(11人)プレミアリーグWEST所属

斉藤諒(いわてグルージャ盛岡)
下坂晃城(ブラウブリッツ秋田)
木戸皓貴(モンテディオ山形)
中山開帆(水戸ホーリーホック)
増山朝陽(大分トリニータ)
鍬先祐弥(V・ファーレン長崎)
佐藤凌我(東京ヴェルディ)
髙江麗央(FC町田ゼルビア)
中村拓海(横浜FC)
阿部海大(ファジアーノ岡山)
馬渡洋樹(ファジアーノ岡山)

全国高校サッカー選手権で3度優勝の名門・東福岡高校。野球部やラグビー部、バレーボール部など部活動が盛んだ。サッカー部は日本人選手屈指の実績を持つ長友佑都や将来の日本代表定着が期待される荒木遼太郎らを輩出しており、J2では11人のOBが現役でプレーしている。

第5位タイ 神奈川県・桐光学園高校(11人)神奈川県リーグ1部(K1)所属

中村俊輔(横浜FC)
小川航基(横浜FC)
イサカゼイン(横浜FC)
鈴木孝司(アルビレックス新潟)
瀬沼優司(栃木SC)
タビナス・ジェファーソン(水戸ホーリーホック)
茂木秀(水戸ホーリーホック)
奈良坂巧(FC町田ゼルビア)
鳥海芳樹(ヴァンフォーレ甲府)
田中雄大(ファジアーノ岡山)
安部祟士(徳島ヴォルティス)

神奈川県屈指の強豪、桐光学園高校も11人で5位に並んだ。近年では全国高校総体で18年に準優勝、19年に優勝を果たしている。中村俊輔をはじめプロを多く輩出しており、同校出身の選手はJ2の一大勢力となっている。

第7位 熊本県・大津高校(9人)プレミアリーグWEST所属

野田裕喜(モンテディオ山形)
藤嶋栄介(モンテディオ山形)
黒木晃平(ロアッソ熊本)
河原創(ロアッソ熊本)
杉山直宏(ロアッソ熊本)
宮原愛輝(ロアッソ熊本)
澤田祟(V・ファーレン長崎)
一美和成(徳島ヴォルティス)
眞鍋旭輝(レノファ山口FC)

全国高校サッカー選手権での最高成績は準優勝1回の大津高校。公立校ながら非常に強く「公立高校の雄」と呼ばれ、選手権では頂点に立っていないもののプロ入りした選手も多い。巻誠一郎、土肥洋一、植田直通、そして谷口に車屋と日本代表選手は5人を数える。

第8位 静岡県・静岡学園高校(8人)プレミアリーグWEST所属

南雄太(大宮アルディージャ)
杉浦恭平(ツエーゲン金沢)
伊東幸敏(大分トリニータ)
長谷川竜也(横浜FC)
渡井理己(徳島ヴォルティス)
ヒョン・リオ(徳島ヴォルティス)
米田隼也(V・ファーレン長崎)
東山達稀(ロアッソ熊本)

全国高校サッカー選手権優勝2回、準優勝1回を誇る静岡学園高校は8人。近年では2019年度に優勝。さらに昨年プリンスリーグ東海で優勝し、2013年以来となるプレミアリーグWESTに復帰した。「静学」の愛称で親しまれ、三浦知良が同校を中退してブラジルに渡ったことでも知られる。

第9位 大阪府・興國高校(7人)プリンスリーグ関西1部所属

北谷史孝(ヴァンフォーレ甲府)
戸根一誓(いわてグルージャ盛岡)
南拓都(いわてグルージャ盛岡)
荒川永遠(モンテディオ山形)
坂本稀吏也(モンテディオ山形)
高安孝幸(ツエーゲン金沢)
杉浦力斗(ツエーゲン金沢)

近年急速に名を上げている興國高校は7人で9位に入った。南野拓実ら数多くのプロを育ててきた一方で、強豪ひしめく大阪府ということもあり全国大会への出場はなかなか叶わなかったが、2019年度の第98回大会でついに初出場。プリンスリーグ関西1部でも上位に入るなど、これからさらに力を付けそうだ。

第10位 島根県・立正大学淞南高校(6人)プリンスリーグ中国所属

加藤大樹(モンテディオ山形)
稲葉修土(ブラウブリッツ秋田)
井上直輝(ブラウブリッツ秋田)
甲斐健太郎(いわてグルージャ盛岡)
梅木翼(レノファ山口FC)
井上健太(大分トリニータ)

全国高校サッカー選手権ベスト4に3回進出している立正大学淞南高校は6人。古くは「野人」こと岡野雅行を輩出し、その後2000年代以降毎年のようにJリーガーを生み出してきた。選手同士でポジティブな声かけを意識しており、前向きに考えられる選手を育成している。

今回ランキングに入った高校の他には、次点で東京都の成立学園高校、静岡県の清水商業高校と藤枝東高校、大阪府の大阪桐蔭高校、栃木県の矢板中央高校が5人となっている。Jクラブのユースだけでなく、高校サッカーは今後もプロへの道筋の1つであり続けることだろう。

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