視覚障がい者と目の見える人が共にプレーできるブラインドサッカー
ブラインドサッカーの最大の特徴は、フィールドプレーヤー4人がアイマスクをしていること。
アイマスクをすることで、視覚による条件は全員同じ状態となりますので、そこには視覚障がい者も目の見える人も全く同じ条件でプレーする事になります。
またゴールキーパーを務めるのは目の見える人。さらに目が見える人が務める役割として、ピッチの外には「コーラー」と呼ばれる相手ゴール裏にいる人と、ピッチ横には監督がおり、この2人はアイマスクをしている選手に対して声を出して指示を送る役割を担っているので、目の見えない視覚障がい者と目の見える人が共ににプレーすることができるスポーツなのです。
音だけでなくイマジネーションをふくらませる
ブラインドサッカーで使用するボールの中には鈴が入っており、そのボールから聞こえる音と、コーラー、監督、ゴールキーパーの3人から出される声による指示でピッチ内での情報を得る事になります。
なのでその音や声を耳で聞くことが大切なのですが、実際にプレーした人が口をそろえるのが、耳で音や声を聞く以上にイマジネーションが大切だということ。
今自分はピッチのどこにいるのか、敵や味方はどういう状況でどこにいるのか、をイメージしてプレーすることがブラインドサッカーをプレーする最大のポイントだと言われています。
ブラインドサッカーを体験しよう
2014年に東京でブラインドサッカー世界選手権が開催された前後から注目度も高まり、日本ではブラインドサッカーと通常のサッカーとの関係がより近くなり、全国各地のフットサル大会やサッカーイベント、Jリーグクラブによるイベントなどで、様々なブラインドサッカー体験会が行われるようになってきました。
その中心として活動しているのが競技団体でもある日本ブラインドサッカー協会。
全国各地での出張体験会を行うだけでなく、定期的に開催されているものもあります。
定期開催されている OFF T!ME(オフタイム)
ブラインドサッカー体験会が定期的に行われているのは、日本ブラインドサッカー協会が運営している「OFF T!ME(オフタイム)」。
週1度程度、常に体験会が行われています。
会場となっているのが新宿区新宿NPO協働推進センター。JR高田馬場駅から徒歩10分ほどの場所にあるので、仕事終わりにも参加することが可能で、実際に仕事帰りに参加されている方も多数おられます。
スケジュールなどの詳細はOFF T!ME(オフタイム)公式HPで紹介されています。
OFF T!ME|目をOFFにすると、発見がある。:http://www.offtime.jp
全国で出張体験会も開催
OFF T!ME以外にも全国各地でも出張体験会が行われています。
ブラインドサッカーのチームは全国各地に18チームありそれぞれの本拠地を中心に、不定期ながらもブラインドサッカーの出張体験会が行われています。
また他にも、フットサルの大会やJクラブによるイベントなどでも体験会が開催されている事もあり、全国各地でブラインドサッカーの体験が可能。誰でも参加できるものから、少年少女のみのものまで様々なものがあります。
そしてほぼ全ての体験会は日本ブラインドサッカー協会のホームページで告知されます。
日本ブラインドサッカー協会 イベント・催し物: http://www.b-soccer.jp/c/event/event-event
まとめ
情報の8割を得ていると言われている視覚を閉ざしてプレーするブラインドサッカーは、コミュニケーションが必須。体験することでサッカー経験者はもちろん未経験者でもサッカーのことだけでなく日常に活かせる新たな発見があります。もし興味を持たれたら一度体験してみてはいかがでしょうか。