府中でキレ負けした馬が◯
6日に阪神競馬場で開催される大阪杯(GⅡ・芝2000m)。2017年にGⅠ昇格してから早8年が経った。昇格元年はキタサンブラックが年明け初戦のレースに選んで優勝し、次走の天皇賞(春)も制するというGⅡ時代のような使い方もされていたが、最近は金鯱賞や京都記念など前哨戦を挟んで出走する馬が増えてきた。
ここではローテーションに見られる特徴を探っていく。なお、データはGⅠに昇格した2017年以降を参照する。
前走レース別で最多3勝をあげているのは金鯱賞。19年アルアイン、22年ポタジェが金鯱賞をステップに大阪杯で激走している。好走馬はすべて前走4番人気以内から出ており、成績は【3-2-1-9】勝率20.0%、複勝率40.0%で、単回収率は562%と妙味もある。該当しているデシエルトとホウオウビスケッツは押さえておきたい。
前走以外も見ると、前年の天皇賞(秋)に出走していた馬は3勝している。ただ、いずれも天皇賞(秋)では負けている。前年の天皇賞(秋)時の着順別で見ると、1、2着が【0-0-0-2】、3、4着が【2-2-0-1】、5着以下が【1-0-1-11】と、少し負けていた馬たちが良好だ。
3着ホウオウビスケッツと4着ジャスティンパレスが浮上するが、好走してきた4頭のうち3頭は天皇賞(秋)で前につけて直線で後続の決め手に屈していた。イメージに重なるのはまたしても浮上したホウオウビスケッツの方だ。
ホウオウビスケッツはキャリア14戦で上がり最速を出したことが一度もない。先行して粘るのが強みで、東京や京都外回りのような直線が長いコースには向かない。反対に、阪神芝内回りのような、先行力が生きるコースは向く。相性のいい前哨戦をステップに、初のGⅠ制覇があってもいい。
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