サッカー界の大功労者、キャプテン翼
キャプテン翼の連載が始まったのはJリーグがはじまる10年以上前。当時は日本代表にとってワールドカップ出場が夢のまた夢だった時代で、サッカーは数多くあるマイナースポーツの1つでしかありませんでした。しかし本作の連載がはじまり魅力的なキャラクターによるスーパープレーで人気を集めるようになると、サッカー人気が爆発。サッカーチームに登録する小学生が倍増したといいます。
そしてそれがヨーロッパ、南米、中東に向けて翻訳され輸出されるようになると海外でも人気が爆発。
世界中の子どもたちが夢中になり、スポーツで最も重要なテーマである競技の普及と強化の普及の部分で大きな影響力を持つ作品となります。
キャプテン翼が世界中で人気を集めた理由
キャプテン翼が世界的な人気を集めた最大の理由は、オーバーヘッドキックやドライブシュートなどのそれぞれのキャラクター達が見せるスーパープレーの数々でしょう。
サッカーをする子どもたちにとって最大の楽しみはスーパープレーのマネをすること。今の子供達がメッシやネイマール、クリスティアーノ・ロナウドのマネたのと同じように、当時の世界中のサッカー少年は翼くんや岬くん、日向くんのスーパープレーをマネていました。
世界中の少年にとって身近にあり、手軽にプレーできるサッカーでスーパープレーを見せるキャプテン翼の登場人物たちは、あこがれのスーパースターと同じだったのでしょう。
キャプテン翼のファンを公言しているスター選手たち
ブラジルワールドカップで優勝したドイツ代表の2人、メスト・エジル選手とルーカス・ポドルスキ選手はキャプテン翼の大ファン。それぞれのポジション通り、エジル選手のレガースには翼くんの、ポドルスキ選手のレガースには日向くんのイラストが描かれています。
またイタリア代表の中盤で長らくガッツ溢れるプレーをみせていたガットゥーゾ選手はキャプテン翼の中で最もガッツ溢れる石崎くんが最も好きなプレーヤーで影響を受けたと語っています。
その他にも、現在レアル・マドリードの監督を務めるジダンや、チームのエースストライカーであるベンゼマもファンを公言、さらにブラジル代表のネイマール選手はバルセロナに加入が決まった時、あの大空翼と同じクラブでプレーできる事を喜ぶコメントを発表していました。
キャプテン翼のユニフォームを持っているイニエスタ
キャプテン翼を愛するサッカー選手の中で最も知られているのは、スペイン代表でありFCバルセロナの中心選手でもあるアンドレス・イニエスタ選手でしょう。
イニエスタはこれまで翼くんのプレーしていた南葛SCのユニフォームやトラックジャケットだけでなく、日向くんの東邦学園、美杉くんの武蔵FCのユニフォームも所有。自身のインスタグラムなどで着用した姿を披露しています。
またスペイン紙『マルカ』でスペイン代表としてプレーしているイニエスタが相手選手に囲まれながらもボールをキープしている状況を翼くんと似ているとして紹介すると、本人も喜びのコメントを発表していました。
実際に行われたキャプテン翼のスーパープレー
キャプテン翼の魅力の1つであるスーパープレーが実際に行われた事もいくつかあります。
代表的なものは小学生時代の翼くんの代名詞の1つであるオーバーヘッドシュート。このプレーを得意としていたのが元ブラジル代表のリバウド。彼がバルセロナ時代に見せたオーバーヘッドシュートはリアルキャプテン翼と言われました。
また2016年のプレミアリーグ開幕戦ではハル・シティのエルナンデスとディオマンデがオーバーヘッドで翼くんと岬くんの得意技でもあるツインシュートを披露。世界中の話題を集めました。
さらに石崎くんの得意技でもある顔面ブロックは、2015年にアトレティコ・マドリードのホセ・ヒメネスが披露しています。
他にもドライブシュートはジダンやクリスティアーノ・ロナウドが披露しています。
まとめ
これまでご紹介した選手以外にもスペイン代表期待の若手、オリベル・トーレスはスペイン版キャプテン翼の名前からオリベルと名付けられたとの逸話を持つほど、日本という枠を飛び出し世界中で人気を集めるサッカー漫画、キャプテン翼。
その影響力を振り返ると改めてキャプテン翼の凄さを思い知らされますね。