【基礎】空手の組み手とはなんのこと?
空手における組み手とは、二人一組で行う練習形式のことです。競技が広まったことで団体で鍛錬が行われるようになったことをきっかけに組み手は生まれました。
基本的に打撃は寸止めで行われます。
組み手にも種類があり、代表的なものは三つ。決まった技を手順通りに掛け合う『約束組手』。決まりは無く技を自由に掛け合う『自由組手』。勝敗をつける『組手試合』。
これらを通して空手に必要な間合いや洞察力を学び、実践に生かしていくのです。
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日本発祥の武道である『空手』ですが、正しいルールを知っていますか?2020年に開催される東京オリンピックにも選ばれた空手。ルールを今のうちに勉強しておけば、よりいっそう楽しめるはず。今回は『組み手』に注目して見ていきましょう!
空手における組み手とは、二人一組で行う練習形式のことです。競技が広まったことで団体で鍛錬が行われるようになったことをきっかけに組み手は生まれました。
基本的に打撃は寸止めで行われます。
組み手にも種類があり、代表的なものは三つ。決まった技を手順通りに掛け合う『約束組手』。決まりは無く技を自由に掛け合う『自由組手』。勝敗をつける『組手試合』。
これらを通して空手に必要な間合いや洞察力を学び、実践に生かしていくのです。
『約束組手』とは、決まった順番で組み手を行う練習方法のひとつ。中には「これって意味があるの?」と思う選手もいるかもしれません。しかし、約束組手は手順が決まっているからこそ練習において重要な意味をもつのです。
まず約束組手を行うことで、型の正しい姿勢や動きを何度も確認することができます。また、技に対する正しい防御方法を繰り返すことにより、怪我の防止にも繋がります。基礎がしっかりできているからこそ、実践でも自然に動けるようになるものですね。
約束組手と違い、自由に技を掛け合うことができるのが『自由組手』と呼ばれる組み手です。
主に組み手の試合で行われるのがこの形態となります。約束組手で身につけた基礎となる技術がここで生きてくるわけですね。
基本的に寸止めで行うルールがあるとはいえ、組み手中に誤って打撃が当たってしまう場合があります。約束組手で攻撃・防御・反撃それぞれの技術がしっかり身についてから取り組みましょう。また、約束組手と違い自由組手は相手が繰り出す型が分かりません。練習では必ず防具を身につけて行いましょう。
組み手で勝敗を争う『組手試合』。競技は二人一組で行います。決められた攻撃箇所に技を掛け合い、決まった技により与えられるポイントを競います。
正しい姿勢や間合い、試合に挑む気迫が重要となる試合です。他の組手と同じく基本的に寸止めで行うルールであり、たとえ故意ではなくても相手を負傷させてしまうと罰則が与えられてしまうので注意が必要。
これまで行ってきた約束組手や自由組手の鍛錬で、いかに基礎練習を丁寧に行ってきたかが勝利への重要な鍵となるでしょう。
組み手は実際に組み合うことはありませんが、実は意外に体力を消耗する競技です。組み手の試合を制するポイントはズバリ、体力をつけること。ただし、試合中に必要となる体力は突きや蹴りを繰り出すためだけではありません。指の先まで神経を尖らせ相手の出方を洞察するための集中力。これを最後まで持続するために、動作だけで息切れを起こしては相手に一本取られてしまいます。 真剣に取り組むほど、心身ともに鍛え上げることが重要となってくるのです。
基礎動作として重要な役割をもつ組み手。空手上達のためには決して怠ってはいけない鍛錬です。ひとつひとつの動きに集中し、練習を続けていきましょう。動作を自然に行えるようになれば、きっとワンステップ上にいけるはずですよ。