スティックに関する基本ルール
アイスホッケーで使われるスティックにもいろいろな決まりがあり、パックを打てれば何でもいいというわけではありません。
スティックの柄の部分をシャフト、パックを打つ部分をブレードと呼びますが、シャフトの長さは163cm以下、ブレードは32cmと決めれられています。また、グリップの端の部分は角になっていて危ないので、この部分をテープやゴムで巻いて安全にすることもルールで決められています。
このようなルールが守られていないと反則という扱いになり、退場処分などを受ける場合もあります。
スティック選びの第一歩、レフトかライトか
スティックにはシャフトから伸びるブレードが右に曲がっているレフト、左に曲がっているライトの2種類が存在します。スティックの持ち方としては、利き手でグリップを持ち、反対の手を添える形がよいとされています。そのため、右利きの人はレフト、左利きの人はライトのスティックで始めることが多いです。
これは野球のバットの持ち方とは逆になるため、実際にスイングしてみてやりやすいと感じる方で始めてもいいでしょう。
スティックの構造、ワンピースかセパレートか
スティックは昔から使われている木製のウッドスティックから、カーボン素材のスティックへと変わってきています。それらは構造的にワンピースとセパレートに分けられます。ワンピースはブレードとシャフトが一体になっているもので、セパレートはブレードとシャフトが2つに分かれているものです。
セパレートは、ブレードが壊れてもすぐに交換でき、自分の好みでカスタマイズできるという利点がありますが、一般的にはワンピースが主流になってきているようです。ワンピースは軽量で感覚が伝わりやすく、扱いやすいものが多いです。
スティックの硬さ、長さ、太さ
スティックにはいろいろな硬さがあります。やわらかいものは、子供や女性など力の弱い人でも、しなりをうまく使えば速いシュートが打てるようになっています。力の強い人は、硬めのものから始めても構いません。
長さは、スケート靴を履いたとき、あごから鼻のあたりまでのものが適しています。自分でカットできますがあまり短くするとプレーに支障が出るので、加減しながらちょうどいいところを探します。
太さは、大人用から子供用まで4段階に分かれていますが、これも手のサイズや好みで選んで構いません。グリップテープで調整することもできます。
スティックの価格帯、その他
スティックの価格帯としては、ウッドスティックが一番お手頃で、子供用も大人用も3000円位から購入できます。もちろん高いものはフィーリングもよく、上級者でウッドを愛用している方もいます。カーボンのワンピーススティックは7000円位からになり、高いほど軽量で安定感が出てきます。
他に細かい情報としては、シャフトのしなる部分を決めるキックポイントや、ブレードの曲がり具合を決めるブレードパターンなどもありますが、このあたりは自分のプレースタイルに合ったものを手探りで探していくことになります。
まとめ
アイスホッケーを始めたいという人のために、スティックの基本的な情報や選び方を紹介してきました。なかなか感覚がつかみにくいスポーツではありますが、実際に専門店でいろいろ触ってみると気分も盛り上がってきます。ぜひこの機会に足を運んでみてください。