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アイスホッケーの歴史と日本や世界での普及について

2016 12/2 01:42
アイスホッケー
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Photo by Pavel L Photo and Video/Shutterstock.com

アイスホッケーというスポーツがいつどのようにできたのか、その歴史を掘り下げ、また、アイスホッケーが日本や世界でどのように普及しているのかも併せて紹介する。

アイスホッケーの起源

アイスホッケーの起源については諸説あり、一概には断定できない。古いものだと、16世紀頃のオランダの絵画に凍結した運河の上で、市民がホッケーのようなスポーツをしている姿が描かれている。これは氷上で行うゴルフのようなイメージのもので、現在のアイスホッケーとは少し違っていた。
その後、1760年代にイギリス人がフィールドホッケーにラクロスを組み合わせたようなスポーツを氷上で行っていた。このとき、フィールドホッケーのボールを使用していたのだが、あまりに飛びすぎるため小さくして飛ばないように工夫したと言われている。

アイスホッケーの歴史

屋内で行われるアイスホッケーの起源については、19世紀のカナダにおいて氷の上でフィールドホッケーをしたことにあるとされており、初の屋内試合が行われたのは1875年3月3日という記録がある。
ルールが確定していない試合が乱雑だと感じたマギル大学の学生が、試合の意味をはっきりと持たせようと他のスポーツを参考し、7つのルールを確定した。そして1877年に改定され、1883年頃にはアイスホッケーの人気が高くなり、モントリオールでは冬祭りの行事に組み込まれることになった。

アイスホッケーが盛んな世界の国

アイスホッケーが盛んな国として挙げられるのは、アメリカ、カナダ、チェコ、ロシア、スウェーデン、スイス、フィンランドなどだ。国際アイスホッケー連盟に加盟している国は、現在では74ヶ国に及ぶ。 アイスホッケーは氷上のスポーツであるため、やはり寒い国で盛んに行われている。しかし現在では比較的暖かい国でもアイスホッケー場を整備し、オリンピックに向けて活動している国もあるほど、人気なスポーツとなってきている。

アイスホッケーの大会

アイスホッケーは「氷上の格闘技」とも呼ばれるほど非常に危険なスポーツでもある。陸上のスポーツと比べても、スケートを用いており、非常にスピードも出るため、その勢いで相手にぶつかったりと、スリリングで迫力のあるスポーツだ。そのため、選手は全身に防具を着用してプレーに臨んでいる。 選手同士の接触が多いため、試合中には乱闘になることが多々あるが、これもアイスホッケーならではの醍醐味のひとつとなっているのかもしれない。

アイスホッケーの日本での普及

日本ではアイスホッケーが盛んな地域として北海道の苫小牧市や釧路市が挙げられ、選手の多くがこの地域出身者となっている。 日本のトップリーグは1966年から始まり、2004年まであった。その後アジアリーグが始まり、現在は日本、中国、韓国、ロシアの4ヶ国が参加している。2014-15シーズンでは、東北フリーブレイズが3度目の優勝を飾るなどして、今後も日本のチームの活躍が期待できるリーグとなっている。
大学のアイスホッケーでは1926年から日本学生氷上競技選手権大会が開始され、早稲田大学、法政大学、明治大学、東洋大学、中央大学の5校が日本の大学5強として知られている。 その他にも、大学、高校、クラブチームなどがトーナメント形式で行う全日本選手権などが開催されている。

まとめ

アイスホッケーの歴史を紹介した。世界から日本までさまざまな国が活躍しているアイスホッケーだが、氷上の格闘技とも呼ばれる非常に危険でスリル満点なスポーツであり、観戦者もそのようなスリルを求めている人も少なくない。今後もぜひ人気のあるアイスホッケーに注目してほしい。