「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

体操女子団体で60年ぶりメダル狙うパリ五輪日本代表5人、平均年齢17.6歳の横顔

2024 5/20 11:00SPAIA編集部
パリ五輪代表に決まった宮田笙子・岸里奈・岡村真・中村遥香・牛奥小羽,Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

宮田笙子、岸里奈、岡村真、中村遥香、牛奥小羽がパリ五輪へ

体操のNHK杯女子決勝が18日、群馬・高崎アリーナで行われ、3連覇を果たした宮田笙子(19)、2位・岸里奈(16)、3位・岡村真(18)、4位・中村遥香(16)、団体総合での貢献が期待される牛奥小羽(19)の5人がパリ五輪代表に内定した。

5人とも五輪初出場で平均年齢17.6歳のフレッシュな顔ぶれ。3大会連続五輪出場を目指した杉原愛子(24)は届かなかった。

宮田は得意の跳馬で高難度の「ユルチェンコ2回ひねり」をきれいに決めて、この種目トップの14.300をマーク。段違い平行棒、平均台も安定した演技を見せ、大会3連覇を果たした。

体操の日本女子団体は1964年東京五輪で銅メダルを獲得したのが唯一。個人でも2021年東京五輪ゆかで村上茉愛が銅メダルに輝いたのみとなっている。全員10代の若いメンバーで60年ぶりとなる女子団体のメダルが期待される。

5選手のプロフィール

■宮田笙子(みやた・しょうこ)2004年9月21日、京都府出身。2019年秋に移った福井で鯖江高に通いながら鯖江体操スクールでトレーニングを積み、2022年のNHK杯で個人総合優勝。同年秋の世界選手権平均台で銅メダルを獲得。団体戦7位、個人総合でも8位に入った。2023年4月に順天堂大に進学し、5月のNHK杯で2連覇。同年秋の世界選手権では跳馬で6位入賞。2024年4月の全日本選手権で初の個人総合優勝を果たしたエース。

■岸里奈(きし・りな)2007年9月23日、埼玉県出身。戸田市スポーツセンターで体操を始め、2023年4月にクラーク記念国際高に進み、同年5月のNHK杯2位。秋の世界選手権では個人総合11位。身長149センチと小柄ながら柔軟性と脚力を武器にし、ゆかではH難度の「シリバス」を決める。

■岡村真(おかむら・まな)2005年5月28日、三重県出身。暁高在学中の2023年に中国で開催された2022年アジア競技大会で団体総合と個人総合で銀メダル、種目別平均台で金メダルを獲得。2023年2月にドイツで行われたコトブス国際の種目別平均台で金メダル、2024年2月にエジプトで行われたカイロ国際では種目別ゆかで金メダル、平均台で銅メダルに輝いた。2024年4月に四日市大に進学。

■中村遥香(なかむら・はるか)2008年5月18日、大阪府出身。2023年世界ジュニア選手権で団体総合と個人総合で金メダル、ゆかで銅メダル、段違い平行棒で4位入賞。段違い平行棒で成功させたD難度の新技が「ナカムラ」と命名された。なんば体操クラブでトレーニングを積む相愛学園高1年生。

■牛奥小羽(うしおく・こはね)2004年8月17日、愛知県出身。名古屋経済大市邨高から日本体育大に進み、2023年に中国で開催された2022年アジア競技大会で団体総合の銀メダル獲得に貢献。脚力の強さが武器で跳馬を得意にしている。

【関連記事】
五輪体操の日本人歴代金メダリスト一覧、内村航平ら33個獲得
体操のオリンピック日本人女子メダリストは意外と少ない 銅メダルを獲得した7人とは
オリンピックで最も多くのメダルを獲得した日本人選手は?