橋本大輝・岡慎之助・萱和磨・杉野正尭・谷川航がパリ五輪へ
体操のNHK杯最終日が19日、群馬・高崎アリーナで行われ、初優勝の岡慎之助(20)、2位・萱和磨(27)、団体総合での貢献が期待される杉野正尭(25)、谷川航(27)と先に決まっていた橋本大輝(22)の5人がパリ五輪代表に内定した。
橋本がケガで棄権したためエース不在となった今大会。岡はあん馬でミスが出たものの、つり輪、平行棒、鉄棒と完璧な演技で一度もトップを譲ることなく優勝。2位は2大会連続五輪出場となる萱が入り、得意のあん馬と鉄棒で高得点をマークした杉野、跳馬で大技「リ・セグァン2」を決めた谷川とともに代表に内定した。
橋本、萱、谷川は前回2021年東京五輪の団体銀メダルメンバー。日本は2004年アテネ五輪(金メダル)から2008年北京(銀メダル)、2012年ロンドン(銀メダル)、2016年リオデジャネイロ(金メダル)、2021年東京(銀メダル)と5大会連続でメダルを獲得しており、パリ五輪ではわずか0.103差で敗れた東京大会の無念を晴らす金メダルが期待される。
5選手のプロフィール
■橋本大輝(はしもと・だいき)2001年8月7日、千葉県出身。6歳で体操を始め、市立船橋高3年時に世界選手権に出場し、団体銅メダルに貢献。順天堂大進学後の2021年に全日本選手権とNHK杯個人総合を制して東京五輪に出場。史上最年少の19歳355日で男子個人総合金メダル、さらに種目別鉄棒でも金メダル、男子団体で銀メダルを獲得した。2022年世界選手権でも男子個人総合金メダルを獲得。個人総合で五輪連覇を狙う日本のエース。
■岡慎之助(おか・しんのすけ)2003年10月31日、岡山県出身。4歳から体操を始め、中学卒業後、星槎国際高に進んで徳洲会体操クラブに入り、2019年の世界ジュニア選手権で団体と個人総合の2冠。2022年の全日本選手権で右ひざ靱帯損傷の大ケガを負ったが、厳しいリハビリを乗り越えてパリ切符をつかんだ。現在は星槎大に在学中。
■萱和磨(かや・かずま)1996年11月19日、千葉県出身。習志野高から順天堂大に進学し、2015年の世界選手権で団体金メダル獲得に貢献し、あん馬でも銅メダルを獲得。2021年の東京五輪では主将として団体銀メダル、種目別あん馬で銅メダルを獲得した。
■杉野正尭(すぎの・たかあき)1998年10月18日、三重県出身。福井・鯖江高から鹿屋体育大に進学し、2019年の全日本種目別選手権あん馬で優勝。2021年の全日本種目別選手権鉄棒で3位。鉄棒のF難度の大技「ペガン」を決める。徳洲会体操クラブ所属。
■谷川航(たにがわ・わたる)1996年7月23日、千葉県出身。市立船橋高3年時の2014年全日本種目別選手権ゆかで3位。順天堂大に進学後の2017年から3年連続世界選手権の代表に選出され、2021年東京五輪団体総合で銀メダル。2022年の世界選手権では団体で銀メダル、個人総合で銅メダルを獲得した。セントラルスポーツ所属。
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