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井上尚弥の上にいるWBAスーパー王者って何だ?WBSS決勝はドネアと対決

2019 5/21 07:00SPAIA編集部
ロドリゲスにKO勝ちした井上尚弥Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

IBFタイトルマッチなのにWBA王座防衛

WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)バンタム級トーナメント準決勝として開催されたIBF世界バンタム級タイトルマッチが5月18日(日本時間19日)、スコットランド・グラスゴーで行われ、WBA同級王者の井上尚弥(大橋)がIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に2回1分19秒TKO勝ちした。井上はすでに準決勝を突破していた5階級制覇王者、ノニト・ドネア(フィリピン)と決勝で激突する。

ロドリゲス戦は当初、WBAとIBFの王座統一戦として行われる予定だったが、WBAは正規王座より格上のスーパー王座にノニト・ドネア(フィリピン)が就いているためIBFが統一戦を認めず、IBF王座のみかけられたタイトルマッチとなった。ただ、WBAは特例として井上の防衛を認めたため、井上はIBF王座獲得、ならびにWBA王座2度目の防衛となった。

話をややこしくしているスーパー王座とは一体、何なのだろうか。説明する前にまずはロドリゲス戦を振り返りたい。

令和最初の「ボクシングの日」に日本人欧州初勝利

「事実上の決勝」と言われたロドリゲスとの準決勝。蓋を開ければ、19戦全勝(12KO)のテクニシャンも井上の前にはひとたまりもなかった。

1回こそロドリゲスのプレッシャーを受けて井上がロープに詰まる場面もあったが、2回に強打が炸裂。右ボディから返しの左フックを顎に打ち込んで最初のダウンを奪うと、立ち上がったIBF王者のボディに強打をめり込ませて2度目のダウン。セコンドの方を見て顔を歪めながら首を横に振るなど、すでに戦意喪失気味だったロドリゲスはかろうじて立ち上がったものの、再開の合図とともに井上がラッシュして3度目のダウンを奪うと、レフリーが試合を止めた。

試合が行われた日本時間5月19日は「ボクシングの日」。1952年のこの日、白井義男が後楽園球場で行われた世界フライ級タイトルマッチでダド・マリノ(米国)に判定勝ちし、日本人初の世界王者となったことを記念して制定された。67年後、令和最初の「ボクシングの日」に、これまで日本人が勝ったことのなかったヨーロッパのリングで初勝利を挙げ、世界に「モンスター」の実力を知らしめることとなった。

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