SNS上で話題になり、新たなファン層の拡大に
18歳の高校生ながら特別指定選手として三遠ネオフェニックスに加入した#0河村勇輝。1月末にBリーグデビューすると、僅か5試合でその実力が確かなことを証明している。前編ではコート上での活躍を考察したが、この後編ではコート外での動きを見ていく。
チーム発足から高卒の川村卓也(現シーホース三河)の入団に始まり、236cmの選手が在籍したり、Bリーグに元NBA選手が増加した最も大きな要因とされるジョシュ・チルドレスを獲得したりと、他クラブとは一線を画する選手補強を行ってきた三遠。しかし、チームとしては地味なイメージが強く、メディアに取り上げられることが少なかった。
だが今回の河村の加入は主要メディアにも取り上げられ、三遠のクラブとしても注目を浴びるように。クラブのTwitterのフォロワーは河村発表前の19,938から22,690まで伸び、2週間ほどで3,000近く増加している。また、BリーグがYouTubeにアップしている動画も異常な伸びを見せており、三遠のゲームハイライトやタフショット集、河村のプレーハイライトと河村に関わるものは最低でも2万回の再生回数を記録している。デビュー戦となった1月25日、26日のハイライト動画の再生回数は52万回、アップから僅か1週間でBリーグの動画で4番目に多い再生回数となった。
明確なデータがないものの、河村がBリーグ入りを果たしたことで中学生や高校生もBリーグに興味を示したと考えられる。Bリーグは20〜40歳の男女をターゲットにしており、その狙いは成功していると言っても良い。これまでBリーグを“自分ごと”として捉えていなかった層が、河村のBリーグ入りで興味を示していなければ52万という数字は出ないのではないだろうか。
またBリーグのTwitterのフォロワー増加率はこの1か月半で2.3%増。2019年5月から11月までの半年で4.8増だったことを考えると増加率は凄まじい勢いだ。