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山田哲人と源田壮亮、WBCで侍ジャパンの勝利に尽くした陰の功労者たち

2023 3/23 06:00SPAIA編集部
WBCに出場した山田哲人と源田壮亮,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

決勝で2盗塁を決めた山田哲人

第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)は日本の3大会ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。

ラーズ・ヌートバー(カージナルス)の人気上昇や東日本大震災から12年後の3月11日に登板した佐々木朗希(ロッテ)、不振に悩み苦しみながら準決勝で逆転サヨナラ打を放った村上宗隆(ヤクルト)、1大会最多記録の13打点を挙げた吉田正尚(レッドソックス)、決勝で最後を締めたダルビッシュ有(パドレス)と大谷翔平(エンゼルス)など、話題に事欠かず、空前の盛り上がりを見せた大会だった。

そんな中、目立つ存在ではなかったものの、決して見逃してはならない功労者の一人が山田哲人(ヤクルト)だ。1次ラウンド初戦の中国戦と2戦目の韓国戦、準々決勝イタリア戦は同じセカンドの牧秀悟(DeNA)がスタメン出場。2022年はリーグワーストの140三振を喫するなど衰えを指摘する声もあり、今年2月の宮崎合宿でも状態が上がってこなかったため、大会前の期待は決して大きくなかった。

しかし、3度のトリプルスリーを達成し、2017年の前回WBCや2015年、2019年と2度のプレミア12、2021年の東京五輪など国際試合での豊富な経験は伊達ではなかった。過去に出場した国際試合の通算成績は28試合出場、93打数27安打の打率.290、6本塁打、22打点、7盗塁。ホームアドバンテージのある東京ドームはまだしも、若手は経験の少ない海外での大一番となるとやはり経験がものを言う。

決勝のアメリカ戦は7番・セカンドで先発出場し、6回と8回に四球を選ぶとすかさず二盗。得点にはつながらなかったものの、チャンスを拡大してアメリカにプレッシャーをかけた。

今大会通算では15打数4安打の打率.267、2打点、5三振、5四球、3盗塁。目立つ成績ではないが、存在感はキラリと光っていた。

骨折しても堅守で貢献した源田壮亮

源田壮亮(西武)も陰ながら世界一に大きく貢献した一人だ。日本一のショートストップとしてポジションを任されていたものの、韓国戦で右手小指を骨折。その後の1次ラウンド2試合は欠場した。

しかし、16日の準々決勝イタリア戦から患部にテーピングを巻いて出場。痛がる素振りも見せず、堅実な守備で投手陣を盛り立てた。

今大会は5試合に出場して12打数3安打の打率.250、2打点、5四球、1犠打、2盗塁。数字だけでは判断できない守備の安心感を見ると、やはり替えの利かない選手だった。

MVPの大谷やダルビッシュ、村上、吉田らの活躍はもちろんだが、地味ながらチームの勝利に尽くした侍がいたことも忘れてはならない。出しゃばることなく、ただひたすら自分の仕事をこなした彼らもまた真のプロフェッショナルだ。

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