細野晴希は2試合に先発も初勝利は来季に持ち越し
今季もニューヒーローが数多く誕生したプロ野球。西武のドラフト1位左腕・武内夏暉がパ・リーグでは7年ぶりとなるルーキーでの新人王に輝くなど、新人選手たちの活躍も光った。
そこで今年のルーキーたちが一軍でどのような活躍を見せたのか、球団ごとに通信簿を作成した。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目について、5段階で評価している。
今回は6年ぶりのAクラスとなる2位に入った日本ハムのルーキーたちを見ていく。
ドラフト1位の細野晴希は左肩の違和感などで春季キャンプから出遅れたが、6月18日の阪神戦でプロ初登板初先発。4.1回78球2安打6奪三振1失点とまずまずの投球を見せた。2回目の先発となった7月3日のロッテ戦では5回3失点で勝ち負けはつかず。今季はこの2登板のみで、プロ初勝利は来季に持ち越しとなった。
投手の各項目は球威がリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算定した。
細野はストレートの平均球速が147.8キロ、K%は23.1%と、ともにリーグ平均を上回り球威と奪三振評価は「4」。一方、BB%は10.3%と制球力を欠き評価は「2」、FIPは3.84でリーグ平均(3.37)以下となり、総合評価は「2」となった。即戦力とはならなかったが、秘めるポテンシャルは底知れない。来季はその潜在能力を開花させることができるか注目だ。
ドラフト2位の進藤勇也は6月18日のの阪神戦で、細野晴希とのバッテリーでプロ初出場を果たしたが、2試合の出場にとどまり、プロ初安打は来季以降へお預け。同3位の宮崎祐樹は5月31日のDeNA戦でプロ初出場し、第1打席にプロ初安打を放ったが、1年目は4試合の出場のみだった。
高卒入団の同4位の明瀬諒介と同5位の星野ひのでは一軍出場なし。明瀬は二軍で47試合に出場し、打率.170、2本塁打、10打点、星野は32試合に出場し、打率.122、1本塁打、2打点の成績だった。
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