ドラ5寺地隆成もプロ初安打
今季もニューヒーローが数多く誕生したプロ野球。西武のドラフト1位左腕・武内夏暉がパ・リーグでは7年ぶりとなるルーキーでの新人王に輝くなど、新人選手たちの活躍も光った。
そこで今年のルーキーたちが一軍でどのような活躍を見せたのか、球団ごとに通信簿を作成した。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目について、5段階で評価している。
今回は2年連続のAクラスとなる3位に入ったロッテのルーキーたちを見ていく。
ロッテではドラフト1位の上田希由翔が一軍戦力となった。4月4日のソフトバンク戦でプロ初安打を記録し、同12日の楽天戦でプロ初打点もマーク。上々のデビューを飾ったが、その後は苦戦を強いられ4月25日に二軍へ降格となった。
6月14日に一軍へ再昇格したものの、7月2日の日本ハム戦で右脚を痛めて戦線を離脱し、そのまま一軍に戻ることなく1年目を終えた。ルーキーイヤーは21試合に出場し、打率.259、0本塁打、7打点の成績だった。
野手の各項目は、パワーがリーグの平均ISO(=長打率-打率:長打力を示す指標)、選球眼は同BB/K(四球と三振の割合から打者の選球眼を見る指標)、走力は同spd(走力を示す指標)、貢献度は同wRC(特定の打者が生み出した得点を示す指標)から算定している。
上田は今季放った15安打のうち、長打は二塁打3本のみだったため、ISOは.052でリーグ平均(.106)大きく下回り、パワー評価は「2」。四球もわずか2個でBB/Kは0.22とこちらも平均を下回って選球眼評価は「2」となった。またspdも0.5で走力評価は「1」となり、wRCは5.2で貢献度評価も「1」だった。来季はケガなくシーズンを送り、定位置獲得への足がかりを築く1年としたいところだ。
ドラフト2位の大谷輝龍はシーズン最終盤10月3日の日本ハム戦でプロ初登板。6回から4番手として登板し、最速155キロをマークするなど1回を3者連続三振に斬った。また、同5位の寺地隆成も同戦でプロ初出場。「1番・DH」で先発すると、プロ初打席でレフトフェンス直撃の二塁打を放った。
同3位の木村優人、同4位の早坂響の高卒ルーキー右腕2人は一軍での登板がなかった。
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