1位指名で2年連続「当たりくじ」
今年は10月24日に開催されるプロ野球ドラフト会議。本番まで1週間を切り、各球団の編成担当は当日に向けて候補選手の最終確認、絞り込みに追われていることだろう。
本記事ではそのドラフトに向けてSPAIAに掲載している「ドラフト歴代指名選手一覧」を使用し、球団ごとにどのような指名傾向があるのか、過去のドラフトから探ってみたい。第2回は巨人編。
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はじめに、全体の指名傾向を見ていく。2004年以降、巨人は合計234人(育成含む)の選手を指名しており、そのうち投手が125人で全体の約53%と半分以上。高校生、大学生、社会人(独立リーグ含む)の割合は、それぞれ約40%、35%、25%と高校生の割合が大きい。ただ、育成で高校生を大量に指名していることを考えると、支配下では大学生、社会人を積極的に指名していると言えるだろう。
2004年以降の各分類別指名人数
次に、より具体的に近年の傾向を探るため、2014年以降の過去10年間において、上位指名(3位以上)を中心にどのような傾向があるのか見ていく。
まず1位指名のみで見ると、巨人は2014年からの10年間で8度競合している。強気の指名が目立つが、「くじ運」は悪く2勝6敗。再抽選も含めると2013年から11連敗中だったが、2022年に11年ぶりに当たりくじを引き、浅野翔吾の交渉権を獲得。さらに、昨年も日本ハムとの競合の末、西舘勇陽の獲得に成功しており、運気が変わりつつある。
過去10年のドラフト1位
ポジション別でみると、投手7人、内野手2人、外野手1人だった。他球団と同じく投手の割合が大きくなっているが、2022年に外野手の浅野を1位指名。これは1967年の高田繁(明大)、1997年の高橋由伸(慶大)、2009年の長野久義(ホンダ)に次いで球団4人目で、高校生外野手は球団史上初だった。















過去10年ドラフト3位までの指名選手(青色で塗られている選手は大学生)