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西武、山川穂高の人的補償で“第2の田中正義”発掘なるか ソフトバンクのプロテクト28人を独自予想

2023 12/21 06:00SPAIA編集部
ソフトバンクの尾形崇斗と正木智也
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ⒸSPAIA

投手は実績組と先発候補を厚めにプロテクト

ソフトバンクは19日、西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使していた山川穂高内野手(32)の獲得を発表した。山川は今季年俸が2億7000万円(金額は推定)で西武の年俸上位3位以内に入っているAランクとみられ、西武はソフトバンクに対し金銭のみの補償(旧年俸の80%)、もしくは人的補償及び金銭補償(旧年俸の50%)を要求することができる。

今回は、西武が人的補償を要求した場合のソフトバンクのプロテクトリストを予想してみたい。ソフトバンクは今秋のドラフトで指名した新人選手と外国人選手を除いた支配下選手の中から28人までプロテクトすることができる(育成選手は補償対象外)。ポジションごとに誰をプロテクトするのかSPAIA編集部が独自に予想した。

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まずは投手。先発では、今季一軍ローテに入っていた東浜巨、有原航平、和田毅、石川柊太、大関友久に、先発・リリーフ双方で活躍できる板東湧梧、来季先発転向予定の大津亮介の7人がリスト入り。さらに、未来のエース候補・2021年ドラフト1位の風間球打も加えた。

中継ぎでは、今季ブルペンを支えた津森宥紀、又吉克樹、田浦文丸、松本裕樹、甲斐野央の5人に加え、中継ぎ再転向の藤井皓哉もプロテクトした。

過去に2年連続2桁勝利を挙げた実績を持つ武田翔太や、尾形崇斗、木村大成らこれからが伸び盛りの若鷹たちがリストから漏れる形になった。

【投手】14人
東浜巨、有原航平、和田毅、石川柊太、大関友久、板東湧梧、大津亮介、藤井皓哉、津森宥紀、又吉克樹、田浦文丸、松本裕樹、風間球打、甲斐野央

外野の若手大砲候補がリスト外に

捕手は2人と予想。今季も130試合でスタメンマスクをかぶった正捕手の甲斐拓也と、昨オフにDeNAからFAで加入した嶺井博希をプロテクトした。

外野手としての出場も多い谷川原健太や牧原巧汰、吉田賢吾、渡邉陸と、打撃に定評のある若手捕手は、他ポジションとの兼ね合いもあり、リストに残すことはできなかった。

【捕手】2人
甲斐拓也、嶺井博希

続いて内野手。不動の遊撃手・今宮健太、内外野守れるユーティリティの牧原大成、今季2度目の盗塁王を獲得した周東佑京の3人はプロテクト確実。加えて二塁のレギュラー候補筆頭の三森大貴、昨季パ・リーグの新人で37年ぶりの2桁本塁打&2桁盗塁を記録した野村勇、イヒネ・イツアと井上朋也のドラ1コンビの4人をリストに載せた。

今季キャリアハイとなる102試合に出場した川瀬晃、和製大砲候補のリチャードらがリスト外となった。

【内野手】7人
今宮健太、牧原大成、三森大貴、周東佑京、イヒネ・イツア、井上朋也、野村勇

最後に外野手。球界を代表する強打者の柳田悠岐、今季本塁打、打点、出塁率の三冠に輝いた近藤健介、100試合以上に出場したベテラン中村晃と柳町達、今季もケガに泣いた栗原陵矢の5人をプロテクトした。その結果、正木智也、生海、笹川吉康の大砲候補3人が漏れる形となった。

【外野手】5人
近藤健介、中村晃、柳田悠岐、栗原陵矢、柳町達

以上の28名が今回予想したプロテクト選手となる。来季は4年ぶりのペナント制覇が至上命題となる中、実績のある選手や準レギュラー組を重視してプロテクトした結果、まだ粗削りながらも将来を嘱望される若鷹たちが多数リスト外となった。

昨オフ、近藤がFAでソフトバンクに移籍した日本ハムは、その人的補償で田中正義を獲得。その田中が今季抑えのポジションに見事ハマり、25セーブを挙げる活躍を見せた。西武もまだ才能が開花していない原石を発掘できる可能性は十分にある。

今回の予想でプロテクト漏れとなった選手は以下の通り。

【投手】10名
武田翔太、尾形崇斗、杉山一樹、松本晴、木村大成、長谷川威展、大野稼頭央、笠谷俊介、木村光、田上奏大

【捕手】5名
牧原巧汰、谷川原健太、海野隆司、吉田賢吾、渡邉陸

【内野手】4名
川瀬晃、リチャード、野村大樹、川原田純平

【外野手】3名
正木智也、生海、笹川吉康

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