生え抜きベテランコンビが2度目の「年男」
2024年に「年男」を迎えるのは、2000年生まれの24歳、1988年生まれの36歳となる選手たちだ。2024年の干支は「辰」。辰年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は昨季リーグ3連覇を成し遂げたオリックスの選手を取り上げる(支配下選手のみ)。
1988年生まれの生え抜きベテランコンビ、T-岡田と安達了一がプロ入り後2度目の年男を迎える。履正社高から2005年高校生ドラフト1位で入団したT-岡田は18年目の昨季、故障のため出遅れた影響もあり、レギュラーに定着した2010年以降で最少タイとなる20試合の出場にとどまった。
ケガ以外にも体調不良や打撃不振により二軍落ちするなど、満足のいくプレーができなかった1年。9月20日の3連覇の瞬間には立ち会うことができたが、不完全燃焼の中での優勝は歯がゆい思いだったに違いない。通算204本塁打を誇る大砲も昨季はノーアーチ。野手最年長となった男のプロ野球人生をかけた戦いが始まる。
一方の安達も社会人の東芝から2011年ドラフト1位で入団し、プロ13年目を迎える。昨季は度重なるケガの影響もあり、自身最少の23試合の出場に留まった。持ち前の軽快な守備にも陰りがみられる中、今季から兼任コーチの肩書が付いた。百戦錬磨のベテランが新たな挑戦の中でどのような進化を見せるのか、その一挙手一投足から目が離せない。
野手では宜保翔と杉澤龍の2人も2000年生まれの年男だ。宜保は5年目の昨季、62試合に出場して打率.279、41安打、9打点とキャリアハイの成績を残した。今季はレギュラー不在のセカンドの定位置獲りを狙う。
一方の杉澤は東北福祉大からドラフト4位で入団した昨季のシーズン終盤に一軍へ昇格し、9月14日の楽天戦でプロ初安打をマークした。今季は西川龍馬が加入し、激しさを増す外野のレギュラー争いで存在感をアピールできるか。