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【ルーキー通信簿】阪神はドラ1森下翔太が即戦力として日本一に大貢献 ドラ2門別啓人も一軍デビュー

2023 12/13 06:00SPAIA編集部
阪神のルーキー通信簿,ⒸSPAIA
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投手ではドラ6富田蓮がプロ初登板初勝利

2023年のプロ野球も新人選手たちの活躍が光った。オリックスの育成4位・茶野篤政は開幕前に支配下登録され、育成出身ルーキー初の開幕スタメンを奪取。阪神のドラフト1位・森下翔太は、球団の右打者としては43年ぶりの2桁10本塁打を記録し、日本シリーズでも新人最多タイの6打点を挙げるなど、球団38年ぶりの日本一に大きく貢献した。

そこで今年の新人たちが一軍でどのような活躍を見せたのか、球団ごとにルーキーの通信簿を作成した。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目について、5段階で評価している。

今回は岡田彰布監督の下、38年ぶりとなる日本一に輝いた阪神のルーキーたちを見ていく。

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阪神のルーキー通信簿インフォグラフィック


まず投手では、ドラフト2位で入団した門別啓人と同6位で入団した富田蓮が1年目で一軍デビューを果たした。

富田は中継ぎとして開幕一軍入りすると、4月1日のDeNA戦で同点の延長12回にプロ初登板。1回無失点に抑えると白星が転がり込み、プロ初登板初勝利を挙げた。その後、先発へ転向するなど9試合に登板し1勝2敗、防御率4.50の成績を残した。

門別は高卒1年目ながら二軍で12試合(先発は7試合)に登板し、2勝2敗2セーブ、防御率2.78をマーク。そして、リーグ優勝翌日の9月15日の広島戦で中継ぎとして一軍デビューを果たすと、10月1日の広島戦でプロ初先発して5回無失点の好投を見せた。ただ、一軍での登板はこの2試合のみだったため、今回の通信簿では評価対象外とした。

投手の各項目は球威がリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算定した。

富田はストレートの平均球速が140.4キロで、球威評価は「2」、K%も15.2とリーグ平均(19.5)以下で奪三振評価は「2」。BB%は7.6とリーグ平均(7.2)並みだったため、制球力評価は「3」。ただ、FIPは4.37とリーグ平均(3.50)を下回り、総合評価は「2」となった。来季は開幕ローテ入りを狙いたい。

森下翔太は夏場以降3番に定着

野手では、ドラフト1位の森下翔太が「6番・ライト」で開幕スタメンをつかんだ。ただ好不調の波が大きく、2度の二軍落ちを経験。それでも7月9日のヤクルト戦でプロ初本塁打放つなど夏場から3番に定着し、9月8日の広島戦では岡田監督以来の新人右打者での2桁本塁打を記録した。最終的に94試合出場し、打率.237、10本塁打、41打点の成績を残した。

野手の各項目は、パワーがリーグの平均ISO(=長打率-打率:長打力を示す指標)、選球眼は同BB/K(四球と三振の割合から打者の選球眼を見る指標)、走力は同spd(走力を示す指標)、貢献度は同wRC(特定の打者が生み出した得点を示す指標)から算定している。

森下はISOが.138と持ち前の長打力を発揮し、パワー評価は「4」、BB/Kも0.41とリーグ平均(0.37)を上回り、で選球眼評価は「3」。一方、spdは2.6でリーグ平均(3.9)を下回り、走力評価は「2」。wRCは今季ルーキーの中で最高の38.7を記録し、評価は「3」となった。来季はシーズン通して一軍に帯同し、外野のレギュラー定着が最低限の目標となるだろう。

ドラ3の井坪陽生外野手とドラ4の茨木秀俊投手、ドラ5の戸井零士内野手は高卒ということもあり、一軍での出場はなかった。二軍での成績は井坪が93試合に出場し、打率.248、3本塁打、34打点、茨木は12試合に登板(先発は8試合)して3勝3敗、防御率6.57、戸井は69試合に出場して打率.144、2本塁打、13打点だった。

また、育成1位の野口恭佑外野手は二軍で67試合に出場し、打率.303、6本塁打、18打点をマーク。秋季キャンプで自慢の長打力が岡田監督の目に留まり、11月14日に支配下選手登録された。来季は一軍外野陣のレギュラー争いに加わることができるか注目だ。

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