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阪神2024年コーチングスタッフ 球団初の連覇へ全員が留任、渡辺亮&上本博紀両氏が入閣

2023 11/12 06:00SPAIA編集部
阪神・岡田彰布監督
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ⒸSPAIA

一軍スタッフは変更なし

2023年、14年ぶりに監督へ復帰した岡田彰布新体制のもと、38年ぶりの日本一に輝いた阪神。2年契約の最終年となる2024年は、球団初となる2年連続の“アレ”、そして“アレのアレ”を目指すことになる。

まずは、一軍のコーチングスタッフを紹介する。

阪神2024年一軍コーチングスタッフ


1年目から最高の結果を残したこともあり、岡田監督はじめ、平田勝男ヘッドコーチら10人全員が続投となった。

平田ヘッドと嶋田宗彦バッテリーコーチは、現役時代に岡田監督とともに1985年の初の日本一に輝いた旧知の間柄。2005年の前回優勝時もコーチとして支えた2人の戦友は、他のコーチ陣や選手とのパイプ役を務めるなど献身的な働きを見せた。

投手コーチは安藤優也、久保田智之の40代コンビ。今季はエースの青柳晃洋、新守護神の湯浅京己が不調に苦しむ中、村上頌樹、大竹耕太郎ら新戦力を積極的に起用するなど、見事な運用を見せ、一年間安定した投手陣を築き上げた。

今岡真訪、水口栄二の両打撃コーチも、リーグ一の494四球をマークした粘り強い打線を作り上げた。また、馬場敏史、藤本敦士の両内野守備走塁コーチ、筒井壮外野守備走塁コーチは、中野拓夢らのコンバートを見事に成功させ、守備陣の立て直しに成功。ゴールデン・グラブ賞には、最多得票数だった近本光司ら両リーグ最多の5人が選ばれた。

来季もこの盤石の体制で球団初のリーグ連覇を目指す。

ファームは渡辺亮&上本博紀が新任

続いてファームのコーチングスタッフは下表のとおり。

阪神2024年ファームコーチングスタッフ


ファームも和田豊監督はじめ、今季のコーチ陣は全員が留任。そこに渡辺亮、上本博紀両氏が新たにコーチとして加わる。

アマスカウト担当より異動となった渡辺氏はファーム投手コーチを務める。渡辺氏は現役時代、2007年から6年連続40試合以上に登板するなど2015年に現役引退するまで10年間で362試合に登板し、ブルペンを支えた。

引退後はプロスカウト、アマスカウトを歴任。スカウトで鍛えた慧眼を生かし、福原忍、江草仁貴両コーチと3人体制で投手育成をさらに加速させる。

阪神タイガースWomenの監督を務めていた上本氏はファーム野手コーチに就任。2008年ドラフト3位で入団した上本氏は、172センチと小柄ながらパンチ力も併せ持つ内野手として通算698試合に出場。阪神で12年間プレーし、2020年にユニホームを脱いだ。

引退後は、タイガースアカデミーのコーチに就任し、子供たちを指導。2022年は監督として「NPB12球団ジュニアトーナメント」で初優勝へと導いた。今季はタイガースWomenの監督に就任し、全日本大会でこちらも初優勝。各カテゴリーでチームを日本一に導いた手腕を、来季は若手の育成で発揮する。

今季は桐敷拓馬や前川右京らファームで研鑽を積んでいた選手たちが一軍で躍動した。来季もより多くの若虎を一軍に送り出し、さらなる戦力の底上げを図る。

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