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巨人対阪神の年度別対戦成績とチーム順位 2024年は「伝統の一戦」で開幕

2023 11/11 06:00SPAIA編集部
阪神・岡田彰布監督と巨人・阿部慎之助監督,ⒸSPAIA
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2024年3月29日に東京ドームで開幕戦

プロ野球セ・リーグの2024年シーズン日程が発表され、38年ぶり日本一に輝いた阪神は3月29日に東京ドームで巨人と対戦することになった。

就任1年目で「アレ」を達成した岡田彰布監督と原辰徳前監督からバトンを受けた阿部慎之助監督がいきなり激突。開幕を飾るには相応しいカードだろう。

1934年に大日本東京野球倶楽部として創設された巨人と、1935年に大阪タイガースとして発足した阪神。プロ野球の黎明期から球界を引っ張ってきた両球団の対決は「伝統の一戦」と呼ばれる。

近年は各地に根付いた他球団の人気が上昇し、巨人-阪神の注目度は相対的に下がっているかも知れないが、阿部監督は就任会見で「今年は『アレ』で盛り上がったが、来年は『アベ』でいきたい」と岡田監督を意識した発言をしている。

2024年は新監督を迎えた老舗チームが日本一チームに挑む構図となり、例年以上に盛り上がりそうだ。

阪神が優勝した6回中5回は巨人に勝ち越し

これまで両球団は1リーグ時代も含めて2000試合以上戦っており、巨人が大きく勝ち越している。1950年の2リーグ分立後も巨人の1031勝791敗73分け。通算では巨人が貯金240と圧倒している状況だ。

しかし、ここ3年は阪神が勝ち越し。矢野燿大監督が率いた2021年が13勝9敗3分け、2022年が14勝10敗敗1分け、岡田監督が就任した2023年は18勝6敗1分けと巨人戦の球団最多勝記録を更新した。

岡田監督は第1次政権時代も巨人戦には強く、2004年は17勝10敗1分け、2005年は14勝8敗、2007年は14勝9敗1分けと在任5シーズンで3度勝ち越し。2006年も11勝11敗の五分で、負け越したのは巨人が「メークレジェンド」と呼ばれる逆転優勝を成し遂げた2008年(10勝14敗)のみだった。

阪神は2リーグ分立以降、6回優勝しているが、そのうち1962年(14勝12敗2分け)、1985年(13勝12敗1分け)、2003年(17勝10敗1分け)、2005年(14勝8敗)、2023年(18勝6敗1分け)と5回勝ち越している。

負け越したながら優勝した1964年も13勝15敗と競っており、巨人に勝ち越すことが優勝へのバロメーターと言っても過言ではないだろう。

2024年はライバル球団としてどんな熱いドラマが展開されるだろうか。早くも楽しみになってきた。

巨人対阪神の年度別成績とシーズン順位


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