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2023年プロ野球盗塁成功率ランキング、盗塁王より成功率の高い韋駄天は?

2023 12/12 11:00SPAIA編集部
西武の鈴木将平,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

西武・鈴木将平は成功率100%

2023年のプロ野球で盗塁王に輝いたのは、セ・リーグが28盗塁を決めた阪神・近本光司、パ・リーグが36盗塁の楽天・小深田大翔とソフトバンク・周東佑京の2人だった。

では、盗塁成功率で見るとどうだろうか。12球団で2桁以上の盗塁を決めた選手をランキングにしたのが下の表だ。

2023年盗塁成功率ランキング


1位は西武・鈴木将平。10回全て成功させ、成功率100%だった。静岡高から2016年ドラフト4位で入団して7年目。2023年は72試合に出場して打率.240、出塁率.286だった。10盗塁とはいえ、成功率100%はもっと称賛されるべきだろう。

2位はロッテ・和田康士朗。20盗塁を決め、失敗はわずか1度だけで成功率95.2%だった。BCリーグ・富山から育成で入団して6年目の2023年は、80試合に出場して打率.265、出塁率.345をマーク。2021年に24盗塁でタイトルを獲得した韋駄天だけに成功率が高いのも納得だ。

3位はセ・リーグ盗塁王の阪神・近本光司で90.3%。失敗わずか3度という少なさは盗塁数とともに胸を張れる数字だ。

4位は西武・外崎修汰の89.7%。26盗塁を決めて、失敗は3度のみだった。2023年は136試合に出場して打率.260、出塁率.338。盗塁数は2018年の25盗塁を上回る自己最多だった。

5位はヤクルト・並木秀尊。15盗塁を決めて2度失敗したのみで成功率88.2%だった。獨協大から入団3年目の2023年は、自己最多の82試合に出場して打率.242、出塁率.282をマーク。2024年はさらに出番を増やしたい。

パ・リーグ盗塁王の小深田大翔は6位、周東佑京は7位

パ・リーグ盗塁王の楽天・小深田大翔は85.7%で6位、ソフトバンク・周東佑京は83.7%で7位だった。企図数が増えると失敗も増えるのは仕方ないが、周東は2020年に50盗塁を決めて失敗6度で成功率.893をマークしたこともある。2024年は失敗をさらに減らせれば理想的だろう。

8位はロッテ・岡大海の78.9%。15盗塁を決めて失敗は4度だった。プロ10年目の2023年は109試合に出場して打率.282、出塁率.371の好成績。32歳でもハツラツとしてプレーでファンを魅了した。

9位はDeNA・関根大気。11盗塁を決め失敗3度で成功率78.6%だった。東邦高から入団10年目の28歳は2023年、自己最多の140試合に出場して打率.261、出塁率.308。11盗塁も自己最多だった。

10位は楽天・辰己涼介の76.5%。13盗塁を決めて失敗4度。立命館大からドラフト1位で入団5年目の2023年、133試合に出場して打率.263、出塁率.341をマークした。

11位以下では日本ハム・五十幡亮汰が73.9%(17盗塁、失敗6度)、巨人・重信慎之介が71.4%(10盗塁、失敗4度)と続いている。セ・リーグ2位の20盗塁を決めた阪神・中野拓夢は12度の失敗があり、成功率は62.5%だった。

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