西武・鈴木将平は成功率100%
2023年のプロ野球で盗塁王に輝いたのは、セ・リーグが28盗塁を決めた阪神・近本光司、パ・リーグが36盗塁の楽天・小深田大翔とソフトバンク・周東佑京の2人だった。
では、盗塁成功率で見るとどうだろうか。12球団で2桁以上の盗塁を決めた選手をランキングにしたのが下の表だ。
1位は西武・鈴木将平。10回全て成功させ、成功率100%だった。静岡高から2016年ドラフト4位で入団して7年目。2023年は72試合に出場して打率.240、出塁率.286だった。10盗塁とはいえ、成功率100%はもっと称賛されるべきだろう。
2位はロッテ・和田康士朗。20盗塁を決め、失敗はわずか1度だけで成功率95.2%だった。BCリーグ・富山から育成で入団して6年目の2023年は、80試合に出場して打率.265、出塁率.345をマーク。2021年に24盗塁でタイトルを獲得した韋駄天だけに成功率が高いのも納得だ。
3位はセ・リーグ盗塁王の阪神・近本光司で90.3%。失敗わずか3度という少なさは盗塁数とともに胸を張れる数字だ。
4位は西武・外崎修汰の89.7%。26盗塁を決めて、失敗は3度のみだった。2023年は136試合に出場して打率.260、出塁率.338。盗塁数は2018年の25盗塁を上回る自己最多だった。
5位はヤクルト・並木秀尊。15盗塁を決めて2度失敗したのみで成功率88.2%だった。獨協大から入団3年目の2023年は、自己最多の82試合に出場して打率.242、出塁率.282をマーク。2024年はさらに出番を増やしたい。