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9連勝の広島は床田寛樹が先発、通算185勝のヤクルト石川雅規と技巧派左腕対決

2023 7/27 11:00SPAIA編集部
広島・床田寛樹とヤクルト・石川雅規のインフォグラフィック

ⒸSPAIA

本拠地マツダでは4勝1敗、防御率2.02の床田寛樹

広島・床田寛樹とヤクルト・石川雅規のインフォグラフィック


広島・床田寛樹が27日のヤクルト戦(マツダスタジアム)に先発する。今季は14試合に登板してリーグ1位タイの8勝(2敗)、リーグ2位の防御率1.89をマーク。9勝目なら自己最多となり、初の2桁勝利に王手がかかる。

ツーシームとスライダー、さらに最近は使い手が激減しているパームボールも駆使して打たせて取るのが持ち味。ストライクゾーンを広く使って打者に的を絞らせない玄人好みの左腕だ。

ヤクルト戦は2試合に登板して勝ち負けはついていないものの、防御率1.54と相性は悪くない。26日にサンタナが抹消されたのも追い風だろう。さらに本拠地マツダスタジアムでは7試合で4勝1敗、防御率2.02と無類の強さを誇っている。

チームは9連勝で首位・阪神を猛追中。母校の大阪・箕面学園は近大付を破って大阪大会8強入りと良い流れが来ている。今、最も頼りになる左腕・床田に10連勝を手繰り寄せる好投が期待される。

熟練の投球術を見せつけたい石川雅規

一方、ヤクルトの先発はベテラン左腕・石川雅規。今季は8試合登板で2勝5敗、防御率3.58と苦しいシーズンとなっている。

打たせて取ると言えば、石川も床田と同様だ。身長167センチと小柄ながら、スライダー、シンカー、カットボール、チェンジアップなどを駆使して、ここまで185勝を積み上げてきた。

床田同様、石川の母校・秋田商も秋田大会で決勝進出。青山学院大は全日本選手権で優勝した。通算200勝を達成するためにも追い風に乗りたいところだろう。

広島戦は今季初登板だが、広島打線は左腕を苦手にしており、石川自身も左打者には被打率.211と抑えている。ただ、右打者には.370と打たれており、上本崇司、デビッドソン、前日3ランを放った末包昇大あたりには十分な警戒が必要だ。

床田との技巧派左腕対決で、43歳の熟練の投球術を見せつけられるか。

その他の試合の予告先発は以下の通り。

【セ・リーグ】
中日・H.メヒア-DeNA・T.バウアー(バンテリンドーム)
阪神・才木浩人-巨人・戸郷翔征(甲子園)

【パ・リーグ】
楽天・田中将大-日本ハム・北山亘基(楽天モバイル)

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