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パ・リーグ球団別週間MVP ソフトバンク・柳田悠岐が12球団トップ 楽天・辰己涼介が上昇気配

2023 7/11 06:30SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA

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セデーニョが打率.412、2本塁打、8打点マーク

先週のパ・リーグは3勝2敗と勝ち越したオリックスが首位に浮上。3位ロッテは5連勝で、2位ソフトバンクと0.5ゲーム差に迫っている。また、ソフトバンクに3連勝した楽天が5勝1敗の好成績で、4位に浮上。西武は前週から8連敗と元気なく、最下位に沈んでいる。

SPAIAでは7月4日から7月9日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位・オリックスでは、レアンドロ・セデーニョがwRAA3.3でチームトップだった。先週は17打数7安打の打率.412、2本塁打、8打点をマーク。4日の楽天戦で来日初本塁打を放つと、9日の西武戦では2号3ランを含む2安打5打点の活躍で、チームの首位浮上に大きく貢献した。

今季育成選手として加入した新助っ人は、二軍で打率.378、1本塁打、14打点と結果を残し、5月中旬に支配下登録された。7月は6試合中5試合でスタメン出場し、打率.429と躍動。負傷離脱中の森友哉の穴を埋める活躍を見せている。

柳田悠岐が4番の仕事、上り調子の辰己涼介

2位のソフトバンクでは、柳田悠岐が絶好調だ。先週は23打数12安打の打率.522、2本塁打、8打点と大暴れ。5日の日本ハム戦から5試合連続で打点を挙げるなど4番としての役目をきっちり果たし、wRAA も12球団トップとなる6.2をマークした。

3位のロッテでは、藤岡裕大がwRAA2.1でチームトップ。先週は11打数4安打の打率.364、出塁率.500をマークした。今季初めて1番で起用された8日の日本ハム戦では4打数3安打1四球と4出塁し、核弾頭としても機能。打線を牽引している。

4位に浮上した楽天では、辰己涼介がチームトップのwRAA3.4を記録した。5日のオリックス戦から5試合連続安打をマークするなど、週間で16打数7安打の打率.438、出塁率.526、長打率.688を記録。4、5月は打率1割台と苦しんだが、6月は.253、7月は.350と徐々に調子を上げてきている。

万波中正がリーグトップの15本塁打

5位に転落した日本ハムは、万波中正がwRAA1.4でチームトップだった。週間で19打数6安打の打率.316、1本塁打、2打点。4日のソフトバンク戦では、リーグトップの15号ソロを含め3安打猛打賞を記録し、勝利に貢献した。23歳の若き大砲が初のタイトル獲得へ向け、着実に本塁打を積み重ねている。

最下位の西武では、佐藤龍世が10打数4安打の打率.400、1本塁打、3打点をマーク。wRAAも1.9でトップだった。6日のロッテ戦で今季初本塁打を放つなど、スタメン出場した3試合ではいずれも安打をマーク。4番に座っていた渡部健人が負傷離脱し、得点力不足に悩む打線の起爆剤となれるか。持ち前のパンチ力を存分にアピールしていきたい。

上位3チームが1.5ゲーム差の中にひしめく一方、3位・ロッテと4位・楽天とのゲーム差が9.5と明暗分かれているパ・リーグ。最下位・西武と5位・日本ハムは早くも自力優勝の可能性が消滅した。オールスターまで約1週間。Bクラスの3チームはここから盛り返して前半戦を終え、後半戦に逆転CSへの望みをつなぐことができるか。

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