「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

セ・リーグ球団別週間MVP 巨人・岡本和真がリーグトップ!広島・西川龍馬も好調

2023 7/11 06:00SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

阪神・大山悠輔は4番の存在感

セ・リーグは一進一退の攻防が続いている。先週は2位DeNAが3勝3敗の5割だったが、首位・阪神が2勝3敗と負け越したため1ゲーム差に接近。先々週に6連勝した3位・広島も先週は3勝3敗にとどまり、他球団も大きく勝ち越し、あるいは負け越したチームはなく順位に変動はなかった。

SPAIAでは7月4日から9日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


阪神は大山悠輔が好調をキープしている。先週は19打数6安打の打率.316、wRAA1.9を記録した。

敗れはしたものの8日のヤクルト戦では4打数3安打1打点。頼れる4番として存在感を発揮している。リーグ3位の47打点をマークしており、初タイトルも期待される。

DeNA宮﨑敏郎は首位打者へ快走

DeNAは宮﨑敏郎がwRAA1.9でチームトップだった。8日の巨人戦で菅野智之から2安打を放つなど、先週は13打数4安打の打率.308をマーク。シーズン打率は12球団断トツの.362で首位打者へ視界良好だ。

広島は西川龍馬が好調だ。先週は22打数10安打(2本塁打)の打率.455、wRAA4.1をマーク。4日、5日の阪神戦では2試合連続猛打賞の活躍を見せ、シーズン打率もリーグ2位の.330まで上昇している。

セ・リーグトップはwRAA4.4の巨人・岡本和真。5日の中日戦では19号満塁弾を含む4安打と大暴れするなど、19打数7安打の打率.368、2本塁打をマークした。シーズン打率もリーグ3位の.314とハイアベレージをキープしており、同1位の20本塁打、同2位の52打点と三冠王を狙える位置を保っている。

ヤクルト川端慎吾は代打で勝負強さ発揮、中日・石川昂弥も上昇

3勝2敗だった5位ヤクルトは川端慎吾がwRAA1.0でチームトップだった。全て代打で4打数2安打3打点とベテランの勝負強さを発揮。とはいえ、レギュラー陣が目立たないのは寂しい限りだ。

中日は若竜・石川昂弥がwRAA3.5を記録した。5日の巨人戦で4安打を放つなど21打数9安打の打率.429をマーク。岡林勇希、細川成也らとともに22歳の石川が不動の中軸として君臨するようになれば得点力アップも期待できるだろう。

暑さが本格化し、シーズンはここからが正念場。疲れが出る中で週間MVPに輝いた選手たちがどこまでチームを引っ張っていけるかがカギを握っている。

【関連記事】
なぜ「大谷世代」と呼ばれない?意外に多い1994年度生まれのプロ野球選手
大谷翔平がプロ入りした2012年ドラフトの日本ハム同期入団選手の成績、唯一の現役は?
2023年にFA権取得見込みのプロ野球選手、宣言なら争奪戦必至の目玉は?